Netflixユーザーにおすすめしたかったのに気付いたら配信期間終了してたマイナー映画と、歪なホラー特効の話。


 彼らという尊い犠牲で初めて、こうした配信サービス内で提供されている作品にも、配信期間があると知りました。そっかあ……。でも、しょうがないですね。本当に気に入った作品は、DVDを買いましょう。


 でも買ったら買ったでもし人を家に招いた時、そんなDVDを所持していると見つかったら、神経を疑われそうなものばかり気に入ってしまうので、DVDの購入は躊躇ってしまうのです。それがコチラ。


 イレイザーヘッド(1976年・デイヴィッド・リンチ監督)

 鉄男(1989年・塚本晋也監督)

 

 どっちも過激で意味不明な年齢制限付きモノクロホラー映画なんですけれど、何だか頭に焼き付いて離れないんですよ。何回観ても理解出来ないと分かってるのにまた観たいなあーって気分になって、Netflixで検索してみたら見つからなくなってて! マイナー作品の宿命でしょうか……。調べてみるとどちらとも、映画マニアの中でも知る人ぞ知る超マニアック作品で、つまり知名度はお察しながら熱狂的なファンが付いているという、金曜ロードショーでは絶対に流れないし内容的にも流せる筈の無い立ち位置の映画でした。それを偶然探し当てた私も、マニア向けを好む奇人って事か……。まあそれはいいんですけれど。最近も、ホラー映画観過ぎて「呪怨」で寝落ちするようになったって話したら、ドン引かれたばかりですし。


 多分大衆向けのホラーじゃもう穏やか過ぎて響かなくなって、マニア向け作品に流れて行ったんでしょうね。手が勝手に、マイナー作品をクリックしてしまいます。脳も「映画=ホラー」と、勝手な式を立ててしまいますし。もうここ数年、映画ってったらホラー映画しか観ないんですよ本当。この呪怨で寝落ちした私をビビらせてみろって、国産から海外産まで、あらゆるホラー映画に挑む日々。昔はホラー映画大の苦手で、克服しようと観始めたのがきっかけだったのに……。今や更なる恐怖を求めるホラーハンターと言うのか、ホラー映画殺戮マシンのように、無感情に観ては捨て、観ては捨てを繰り返すようになってしまいました。何でつくづく私とはこう極端なんだ。0か100かよ。


 これが自分でも笑っちゃうんですけれど、ホラー映画はもの食べながらでも観れるぐらい余裕なのに、ホラー小説ホラーゲームにはめちゃくちゃビビるんですよ。映画の形をしたホラーに慣れただけで、ホラーっていうジャンルそのものは相変わらず苦手なんですね。ホラー映画を克服するという目的は達成されてるのでいいんですが、奇人ぷりが増してしまったような気がします。映画で死人がどれだけ出ても「まあいつもの事だし」なのに、ゲームで一人でも出ようもんなら「死体ギャア!」ですから。いやでも、学生時代は生物や解剖に熱心だったから、死体を見たら観察しちゃうか。作り込みの程度とか、損壊の状態とか。


 ステージに落ちてたり、私が殺した死体に望遠鏡向けて眺めてると、一緒に遊んでる人に「ガチでキモい」と吐き捨てられたのを思い出しました。「重要なヒントや開発者の情熱が隠されてるかもしれんだろうバカモン! 死体を理解するとは死因を理解する事であり、つまりはそれが他殺であった場合、敵の戦い方や武器を読み取れる訳であってウンタラカンタラ!」って喚きながら、直立不動で足元の死体に望遠鏡向けて、ドアップでガン見し続ける私の姿も。次に書く小説にこのシーン入れたいな……。頂いた反応で白黒付けたい。狂っているのはどっちか。


 それでは今回はこの辺で。


 よい一日を。

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