1.2

途中見つけたパックのジュースを手に取って何が食べられるものを…とお菓子コーナーに行くと、さっきのだるそうな店員の「らっしゃっせー」が聞こえてきた。


特に気にすることもない、と思ってしゃがみながらたけのこの里にするかきのこの里にするかを悩んでいると、


「ん?お嬢ちゃん1人?こんな夜中に?」


と話しかけられた。


店内にはさっきまで私以外に誰もいなかったから私だと直ぐに気づいて顔を上げる。


…わぁ、綺麗な人…


男の人なのは分かるけど、すごく綺麗な顔をした男の人が私を見下ろしていた。


あまりの綺麗さに思わずパックのジュースを床に置いたまま立ち上がって顔をじっと見つめる。



「…えっと、なに?」


少し困惑気味なその人の頬に手を伸ばした。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る