エン

らりる

エン

1

──私は縁がないから円に誰もいないの。



私はおかしな子…そう言われて今まで生きてきたからエンが無いのかもしれない。


自分の事だからか、私が私をおかしいと思ったことは無いし、それが個性だとも思ってるけど、人が話しかけてくれないのは寂しい。


夜中に何となく寂しくて悲しくてお家に居られないと思って財布と携帯だけ持って外に出てみる。

宛もなく歩いていると、夜なのに明かりの着いたコンビニに自然と足が向いて引き寄せられるように中に入った。



「…らっしゃっせー」


だるそうな店員の声を聞きながら何を買うわけでもなく目的もないのでフラフラと見て回る。





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