第19話 うりこ姫

ある日ある時ある場所で姫の話


農家のおじいさんとおばあさんはある日玄関に置かれた西瓜の様な物を発見しました。

中から声が聞こえたので確認してみると、可愛らしい女の子が入っていたそうです。

子どものいなかった二人は自分たちの子どもとして育てる事にし、【うりこ】と名付けました。


時は過ぎ無事に成人したうりこは、趣味の世界で成功しており、サークルメンバーからは【姫】と呼ばれておりました。その後同人活動にて壁サー常連となったうりこは、アラサーにして【売り子姫】と呼ばれるようになりました。彼女が売り子になるとどんな本でも即完売という伝説を残すまでになったそうな。


解説

元はうりこひめです。

こちらも桃太郎のように、西瓜から産まれてくるという話ですが、都合により現代を舞台にしてこじつけました。

壁サーは壁サークルの略です。

同人誌即売会における憧れのポジションであり、売り子は本を売る人です。

アラサーや姫に変な意味はないです。売り子姫にするため、有り得そうな状況を考えた結果です。

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