第18話 一寸姫
ある日ある時ある場所でお似合いカップルの話
ある村で晩婚の夫婦が子どもを授かった。
名前は【一寸法師】と名付け大事に育てられた。
晩婚ゆえお互いに【ちょっと待ってくださいね】という会話が多く、【ちょっと】【ちょっと】に赤子が反応する様になったからだった。
成長した一寸法師は、親孝行のため都へと出稼ぎに行く途中、山に巣食う鬼を退治したところ【ゲタ】を発見したので履いてみたが、転んでしまいます……その時手元には小判が!なんと転ぶ度に小判がでるゲタだだたのです。
村へ帰ってきた一寸法師は、何度も何度もゲタを履き転びました。すると……身長が縮んでいき【いっすん】程になってしまいました。等価交換により身長を犠牲に小判がでてくるゲタだったのです。
お金を残せた一寸法師は、身長を戻す方法を探す旅に出ることにしました。お椀の舟で川下りの時……蓮の葉に乗った娘と出逢ったのです。お互いに驚き意気投合し、一緒に旅をする事になりました。
都に出没する鬼を退治した者には宝を授けるという話を聞き、二人は鬼退治をする事にしました。
一見すると無謀とも思えるのですが、二人はその身長を活かして鬼の体内から攻撃し、見事に討伐を成功させました。噂で聞いてはいましたが、宝の中に【打ち出の小槌】があり、これを使うことで身体を大きくする事が出来ました。
目的を果たした二人は村へ戻り、夫婦になって【ゲタ】【小槌】コンボで裕福に暮らしたそうです。
解説
今回トリプルミックスです。
一寸法師 親指姫 宝下駄
駆け足気味でまとめたので、親指姫がかなり端折る感じになっているのが微妙かな……ただ、そこを掘り下げるとかなり長くなりそうだったので、カットしてしまいました。
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