「動物の保険屋さん」

　読み終わったあと思わずそう叫びたくなった掌編。
　動物と保険という組み合わせが秀逸です。

え？

「ひとこと紹介の意味がわからない」

そうですか。ですが、それは残念ながらあなたの知見が足りないからこそ、浮かぶ疑問に違いありません。

何？

「レビューとして成り立っていない」

そうですか。しかし残念ですが、この「動物の保険屋さん」という小説を読めばきっとあなたも似たようなレビューを書きたくなるはずですよ。

　軽妙な文体でテンポ良く進み、文章を読んでいることすら忘れるほど引き込まれました。
　「動物の保険屋さん」という斬新な視点が素晴らしいです。次々に登場するユニークな保険が、どれも面白くて楽しめます。
　さらに、「世の中は驚くようなリスクがいっぱい」ということを説明するためにサルの物語が語られているのですが、これもまた面白いのです。
　短い物語なので、時間をかけずに読むことができました。
　作者様の動物に対する愛情を感じることのできる一作でもありました。