第二十二話 動き出す刃黒流術衆



「奴らの相手が出来るほどの者は、我々の中には個で強い人間は数少ない。同じように戦っていては勝つ事は出来ない。まだしばらくは先だろうが、当然悪魔も利用するし、天使も利用していくことになるだろう。


我々としては永久に七位の権天使ごんてんしや悪魔が倒されないようにしていきたいが、奴らは違う。それぞれ最上を目指して、上位クラスの天魔を出来るだけ早く出したいはずだ」



 ディリオスは苦悩していた。人類は一度滅んだという真実を告げるべきか、悩んでいた。しかし真実を告げる事で現状を分かっていないロバート王が、気づいてくれるならばと思い、話すことにした。



「自分たちよりも上位の者を出すには、指揮官である己の命が鍵でもある、天魔は自ら命を絶つ訳にはいかない。

それは神が禁じているからだ。

仮に、副官などにそういった行為を実行させれば堕天使となる。それに戦力を自ら削ることになり、結果的に負けることになる可能性を高める行為だからだ。それほどまでに奴らは均衡している。


奴らはまだ俺たちを話の中に入れてはいまい。

俺は邪魔者程度だと天使からは思われている。


八位の指揮官は、他の大天使と姿は同じだが、強さは桁外れだった。

あの指揮官が死ねば、今度は八位の副官クラスの大天使が尖兵として出てくると思ったほうがいい。理由としては、天使や大天使が介入しても役には立たない激闘になっていくからだ」

 

ディリオスは思い詰めた顏で言葉を口にした。


「そのためにはある程度の強さを証明するために、指揮官を倒すまでもなくとも我々も戦力になると思い込ませる必要がある。そうすれば天魔は互いに均衡を崩すために何か手を打つはずだ。この作戦を出来るだけ回避したい理由は、人間も完全に参戦する事になるからだ。参戦する事になれば、人間同士の戦いと違って国家単位で滅んでいくことになるだろう。当然そうならないようにする上で奴らが人間を目の仇にしないで奴らの戦力を削る方法は考えてある。ただ調べる必要があって、それが難問でもある。調べることが可能な考えが浮かんだらまた相談する」



「同化は最終手段だと思ってくれ。天使、悪魔、人間の皆にとっての最後の手だ。天使や悪魔よりもその点では、人間は有利と言える。混沌であるが故に、人間を知らない奴らには理解できないことが多いからだ。



神の遺伝子率で味方、敵、敵味方の区別もつかなくなることもあるため、奴らは同化に関しては何よりも慎重になるだろう。意味を成さないような真似は絶対にしないと思う理由はそれだ。



つまりは指揮官の大天使も倒せないまでも、奴らが認めるほどの戦いが出来る強さが無ければ、同化はあり得ないことになる。理由は簡単だ、強い者ほど神の遺伝子率が高いからだ。それしか判断材料がないためむやみやたらに同化するわけにはいかない。しかも我々から話を持ち込む事もできないからだ」



「同化は幾つもの難題を突破して、初めて賭けになる問題だが奴らの強さがこのままの速さで中位クラスの争いに突入することになれば、俺の考えでは打つ手が無くなる。そこで皆の意見を聞きたい。他に案があるのであればなんでもいい。何か対抗策があるなら言ってほしい。個人的な感情などはもう無に帰す、何もかもが灰になる。それを自覚してほしい」



 皆、ディリオスの作戦はおろか話にもついていけなかった。サツキでさえ話についていけない時もあったが、何とか全体的に何が言いたいのか、ついていくのがやっとだった。ただ途方もない事を考えていることだけは分かった。意見もなく肯定も否定も出来ない文字通りの賭けであることだけは理解できた。 


 しかし、この状況を打破できる案が他にあるかと問われ、他に案が無いのも確かだった。そもそもどうやってそんな事が出来るのか? という疑問で皆の思考は止まっていた。しかし、ディリオスは可能性のないことを言うような人物ではない。それは皆が知っていた。その彼があらゆる可能性を考え、あらゆる答えを出していった結果、今の段階ではこの作戦しか残らなかった。


 彼の頭の中ではいつも何かをイメージに例えていた。今回は天にも届くほどの巨木をイメージして作戦えだが生えると更に枝分さくせんかれしていき巨木を成長させながら駄作も、同時進行でつぶれていき、今現在で動く意味のある可能性と成功率のある答えを出した。


時間にすれば二、三十秒で彼は答えを出したが、非情でもある作戦だが、犠牲を払わずに奴らよりも数手先で動いたとしても犠牲は払うことになり、犠牲なくして勝利は見いだせなかった。そしてこれは無駄になる可能性のある賭けを提示した。


「まだ時間的猶予はあるがそう長くはない。余裕がない事は理解していると思うが、皆の想像以上に時間はない。北部の状況も分からないが、決して優勢とは言えないだろう。人間同士の怨恨や遺恨を克服して対抗しないと、生あるものは全て消え去ることになる……大天使が言っていたが今回の天魔聖戦は五百年前程のものくらい大規模な激闘になると言っていた」


「魔族がここ五百年の間に力をためて、悪魔王サタンが復活したかと思わせるほどの勢いらしい。いずれは信心深い者や、邪悪な心を持つ者たちには、天使や悪魔のほうから同化の話は来るだろう。それはつまり人間の終わりを意味する……事は急を要する。それにこうも言っていた。と。

 

 その一言で皆の顔つきが変わった。


「つまりは終末は五百年前以上に一度起きているということになる。俺には秘策中の秘策があるが、それが可能かどうか調べなければならない。最後の最後の手として残してはいるが、可能かどうかだけでも調べておきたい、どの道時間は要する。そこでまずは全ての国に使者を出すことにした」


「待ってください! 人間は一度滅んだと言ったのですか!?」

サツキは驚きを隠せなかった。


今まではまだディリオスの言葉に対して、自分の中に納めていたが、

この言葉は聞き逃せなかった。


「そうだ。天使や大天使とは話してきたが、奴らは俺のように率直にものを言う。しかも人間相手に嘘などつく必要はない。これほどの状況が真実だ。話すべきか正直言って迷ったが、状況を皆に再認識してほしいから話すことにした。


あまりの事で笑いが出たよ。だが、だからと言って、ああそうですかと自滅を待つ気は俺には無い。俺がこれほどまでに鍛錬する訳は、色々あるが全ては勝つためだ。俺にとって大事な人を守るために、俺は戦うことを誓った。サツキ、これは残念ながら本当の事だ。頼りにしてるから受け入れてくれ。話を進めよう」


 確かにあのような軍勢と戦って生き残れるほうが不思議だとは分かっていたが、一度滅んだという真実は受け入れ難かった。


「俺たち刃黒流術衆の使者なら門前払いされずどの国も話を聞くだろう。使者が使命を果たすためにも各地使者へは三十名ずつ出そうと思う。戦いは必ず避けるよう伝えておけ、馬はベガル平原のみで使用し、あとは徒歩で慎重に行動するようにしろ」ディリオスは事を常に冷静に見ていた。


 ロバートを始めレガやアツキ、サツキ、ジュンはディリオスの分析力や判断能力が異常に高く、素早い決断を下せると知る人ぞ知る人物だった、必用なら自分の命を差し出すことにも躊躇ためらわず、瞬時に命をす悲しい生い立ちが自分自身をそういう男に育てたが、己はそういう世界で日常を過ごしてきたため普通のことだと思っていた。


 そのため非情な人物に思われやすい英断を、下せる男だと知ってはいるが、ロバート、ヨルグなどは非情な選択をも捨て駒のように平静を保ったまま選択肢に入れるディリオスに驚いたようだった。


しかし、強敵相手の戦闘では一秒は長いことをロバートもヨルグもまだ知らなかった。刃黒流術衆はそれを知っていた。六十分の一、の事をワンフレームと言うがそのワンフレーム差で命を落とす世界を知っていた。


「ロバート王。ここは天使の塔に近すぎます。イストリア王国には民を始めとする兵士など、全ての受け入れ態勢は整えてあります。どうされるかお決まりになりましたら教えてください。犠牲者を出したくないのであれば、即断を求めます。


遅れれば第九位の部族を助けた時のようにはなりません。大天使は三メートル以上の高さと強靭な肉体だけでも強い奴らです。私は翼を落として倒したので、本領発揮させる前に倒しただけで、奴らが武装化したら非常に厄介な相手となるでしょう。


使者の派遣予定地は西のドークス帝国、北東部のヴァンベルグ君主国、北西部のグリドニア神国、北西のアドラム列島諸国、天魔聖戦開始以後北部ベガル平原をまとめた北部ベガル平原連合軍筆頭のアーチボルド族へ送ります。


それ以外にもおそらく大きな戦力となる者たちがいるはずなので、その者たちは私が直接会って仲間に引き入れます」


「私も同行してよろしいでしょうか?」サツキの目を見て本気だとすぐにわかった。「私もいいですか?」

「二人は俺の従者だろう。当然きてもらうが想像以上に厳しい鍛錬になるぞ。これは修練の旅でもある、覚悟してついて来い。カミーユにはまだ話してないが奴も連れて行く予定だ。あと一人か二人入れての隠密の旅になるだろう」

 二人は笑みを浮かべて頷いた。


「それと同化させて膠着状態を作る作戦はここだけの話にしてください、連合軍が組まれても、ギリギリまで秘密にしておきます。悪に屈する者がいないとは断言できませんので、秘策は事が予測通りにいった場合にのみ話します。敵の動きが変わった場合や作戦変更があれば、アツキから直接連絡させます。あとイストリア王国には私から話しておきます」王室にいた全員が暗黙の了解をした。


 王室を後にする時、刃黒衆に誰にも悟られないように目で合図した。階段をおりて人気ひとけの少ない厩舎の奥近くにディリオスを始めとする刃黒衆五人が集まった。「俺の言動で皆、空気が変わり動揺を隠せなかったようだが不味いことを俺は言ったのか?」


 皆が黙る中、レガが口にした。


「ディリオスさまはご自身ではお気づきではないのですが、普通の人以上に優れすぎているのです。先ほど犠牲を払うことになるとおっしゃっておられましたが、身を切る想いでのお気持ちだったことは、我々は知っております。


いつも、率先して死闘に身を投じるのも出来るだけ犠牲を抑えるためなことも、仮にミーシャさまの身に危険が迫れば躊躇ためらうことなく命を差し出すでしょう。


ですが、普通の人にはそれは難しい決断なのです。ディリオスさまのように英断を即断できる方はおそらく貴方さましかいないでしょう」


 ディリオスはレガの言葉を理解した。自分自身を特別な人間だとは思わないが、特別な世界で生きてきたことは知っていた。


「何かきをつけるべき点はあるか? あるのなら教えてほしい」

ディリオスはレガを見て言った。


「それが無いので何とも言葉に出来ないのです。ディリオスさまは今まで通り生きてください。全く問題はありません。貴方さまの言葉に間違いがあればその時は遠慮なく、進言させていただきます。今言えるのは、ミーシャさまとご一緒の時間を増やすのが私が思いますに、一番良いかと思います」

レガは彼に進言した。


「ミーシャさまと再会されてから明らかにディリオスさまは輝いています。以前は問題が色々あり、それが大きな原因となって判断力や決断力、洞察力などの力を身につけました。己に課した事を守る自分に厳しい貴方さまでしたが、ミーシャさまは我々には出来ない、ディリオスさまに笑顔の時間を——愛情を無意識ですが説いてくれています」

彼はレガの話を真剣に聞いていた。


「貴方さまの主であった父や母は、若君さまを道具のように使っていました。それが功を奏してかどうかはわかりませんが、通常の人間では考えられない考察や非情に優れた洞察力をお持ちになられました」

他の者たちも同じ想いから自然と頷いた。


「ああ、それは感じている。ミーシャといると気持ちが楽になる。前までは己の目的は無かったが、今は守らなければならない事を得た。自分自身そうしたいと願ってる。今までは何かを願うなど考えたことも無かった」


「これからイストリアに戻るつもりだ。出来るだけ修業も兼ねたいから走って帰る。アツキ、何かあればすぐに報告はするんだぞ。俺とミーシャのためにも俺は前線に立たねばならない」


「はい。わかってます。ディリオスさまが居ないと私も不安です」アツキは笑みがこぼれた。皆つられるように笑いをこぼした。


「お前の告白など他でしてくれ」ディリオスは笑みを浮かべた。


「サツキ。エルドール王国の戦力はどの程度だ?」口元を黒衣で隠して若者は問うた。「ロバート王を筆頭に今後の戦闘に力になると思われる者は能力者二十名程度です」青年はため息混じりに目を閉じた。


「レガ。刃黒衆には何名の能力者がいる?」

「約千四百名中、身体能力上昇の能力者が大多数ですが、訓練を続ければ強力な部隊になることは確かです。能力者でなくとも身体能力上昇は皆が大幅に上がっており、徒手拳を鍛錬して扱えるようにして連携をも繋げれるようになれば相当な戦力になります。戦闘系能力者は二百名ほどで、防衛系能力者は百名前後います」


 青年はレガの言葉に頷いた。「レガには守衛隊長をしてもらう。ギデオンには攻勢隊長を任せるつもりだ。身体能力上昇者への徒手拳指導はお前たちに任せる。息を揃えるほどまで鍛え上げて、コンビネーションの攻防も出来るようにしてくれ。だが何が起こるのかは状況次第になる。二人とも攻防どちらも可能なように訓練するんだ。


守衛も攻勢もあくまでも基本的な意味でいっただけだ。お前たちには三回までチャンスを与える。俺に勝てると確信を得たら真剣勝負をする武器は木で刀やナイフを使って致命傷に当たれば死者と見なし、戦線から外れるようにする。だが実戦と同じように戦う、各自俺に勝てると踏んだらいつでも言ってこい。勝負してやる」


「特殊能力者はレガの指揮下から御庭番衆に移すことにする。

基本はレガの采配に任せるが、選択に困った時はアツキ経由で俺に繋げろ。

俺たちとはまた別の戦い方になるだろうが、刃黒流術衆は元々単身でも強くなるための訓練が主だったが、身体能力上昇系能力者が連携をしっかり取れるようになれば、俺の見立てでは奴らに通じるほど恐ろしく強い集団になるだろう。


各地への使者を飛ばした後、戻り次第レガかギデオンの指揮下にいれろ。レガは内政に携わっていたから防衛部隊にするつもりだ。ギデオンは特に強さに特化した部隊を作り上げてくれ」


「御庭番衆はどうなさいますか?」サツキが質問を投げかけた。


「奴らには一度全員に召集をかける。場所はおそらくイストリア城塞になるだろう。ほとんどの者が自分の基本的な能力はすでに分かっているはずだ。能力とはまた別に個人の判断能力に長けている者を隊長として小隊と分隊に分ける。ギデオン率いる七十二名の御庭番衆は、ひとまずギデオンに任せる。


レガとギデオンには七百名前後与える。能力者に関してはギデオンは先ほど話した通りにする。レガにも最低五十名は付ける予定だ。集めるまで正確な人数は分からないが三百人以上四百人未満のようだから、任務別に小隊と分隊に分けたほうがいいだろう。


そしてこれは俺が試して、能力発動をいち早く発動させる方法は考えた。日常には決して使うことの無い言葉を自分の能力名として名付ければ、言葉に出さなくても心で思うだけで瞬時に発動できる。その点も各自部下たちに伝えておけ」サツキはディリオスを見た。


「ディリオスさまはどうされるのですか?」皆が彼に目をやった。


「さっきも話したように強力な人材や味方になってくれそうなものたちを探そうと思う。ベガル平原以外の地になるだろう。北部にも行くつもりだ。予想では抵抗軍や反逆軍が隠れているはずだ。北部は何かと荒れているから強者も多いだろう。


戦いに関しては俺は一人で、初手の先陣を切るつもりだ。すでに天使と敵対して目をつけられているし、無駄な犠牲を出すより単独のほうが力を発揮できる能力だ。

今は魔族のほうが優勢のようだから、奴らに攻撃を仕掛けて悪魔の反応次第で作戦は変えるつもりだ。


そのため複数と戦えるよう戦闘スタイルもいくつか考案済みだ。基本はアツキ経由にはなるが、イストリア王国の王女であるミーシャは俺の視点になることが出来るようだ。あと俺限定ではあるが距離に関係なく心も読めるらしい」サツキとアツキは口元を緩めた。


「ミーシャは純粋で正直だ。一緒にいると癒されるこの戦いで生き残る事ができたら……まずは勝ち残らなければ未来は消える。アツキが仮に俺に話しかけても反応が無かった場合は、三日たっても無反応の場合に限り、ミーシャに聞くようにしてくれ。強敵と戦っている時は話が出来ない場合も多いだろうからな」


「あと、俺の従者にはジュンも連れていく。ジュンの望みを最優先にするがここに残るならイストリア王国で小隊長として……」

「よろしいのですか?! 是非お願いします!」


「じゃあこれで決まりだな、あと一人入れて六人で英雄を探し求める旅に出る。とは言っても俺は一日一回は、必ずミーシャに会いに行く。レガとギデオンにはそれぞれ刃黒流術衆の鍛錬を任せるが、レガは問題がなければ口は出さなくていいが、お前の判断で危険だと思うことがあればダグラス王に進言してくれ。

イストリア王国は我々が思っているよりも強国だ。優秀な能力者も揃っている。だがレガが危険だと思ったらアツキにすぐに連絡してくれ」


「わかりました。お任せください」


「サツキは能力者の選別が済んだのなら、隊長候補の選抜を頼む。サツキになら安心して任せられるから頼んだぞ。それが終わったら一息いれて出発する」


「俺は今からイストリア王国に戻り、ダグラス王に連合軍の話とギデオンを隊長とした大隊を組むよう話してくる。この調子ならしばらくは共に戦力の削り合いになる、俺が戻るまで手出しはせずに状況に変化が起きそうな場合は、戦況報告をアツキは俺に飛ばせ。イストリア王国に属する強い能力者を鍛錬させれば、そう簡単にやられる事はないだろう。ギデオンの能力はまだ知らないが素で十分強いことは肌で感じる」


「レガ、ギデオン、刃黒流術衆大隊の長として任せたぞ」刃黒流術衆総隊長であるレガとギデオンが意を決していることはその鋭い眼光で理解できた。

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