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「姉御!ヨロシクオネガイシヤース!」

「「「シャース!」」」


 エルフ達が頑張ってくれたおかげで100人分の家が出来ました。10人で1つの家なので、少し狭いかもしれませんが。


 にしても……。


「こっちを見ないでくれマーガレット、フェン」

「いや、この悪魔たちってアーさんの配下なんですよね?」


 アーさんはこういうノリが好きなんでしょうか。


「我にも若く、荒れていた時期があったのだ」


 遠い目をしていますねアーさん。悪魔にも思春期があるのでしょうか。少し悪魔の生態が気になりますね。


「では、全員を受肉させましょう」

「並ばせるか?」

「いえ、このままで」


 少し大変ですが、魔力を多めにあげればいいだけです。それ!


「お、おおおおお?!」

「すさまじい力ッス姉御!」

「姉御すげぇぇぇ」

「アーネーゴ!アーネーゴ!」


 悪魔たちが狂喜乱舞してます。すこし魔力あげすぎましたか?


「低級悪魔と中級悪魔の集まりだったのだが……全員一段進化してるぞ主よ」

「喜んでいるので良しとしましょう」


 強くなったと言っても、アーさんほどではないし、私じゃなくてバレンタインでも全員倒せる程度です。ちなみにバレンタインは完全に馴染んでます。

 最初はフェンの狩りに同行していたのですが、最近は農作業が楽しいみたいですね。


「国が滅ぼせるな」

「この辺の警備員をやってもらうつもりでもあったので、強いに超したことはないです」


 バレンタインの時のようなことが起きては困りますから。予め危険を察知できるように警備体制を用意したかったんです。警備員以外にも、農作業とか食料問題に対しても動いてもらいます。


「さぁ、仕事は終わりです。あとは頼みますよアーさん」

「わかった、感謝するマーガレット」

「「「アザースッ!」」」

「どういたしまして」


 さて、私はひと仕事終えたのでフェンをもふもふして癒されます。もふもふー。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「マーガレットの姉御! 何か手伝うことありませんか!」

「手伝うことって……私ゴロゴロしてるだけですよ?」


 悪魔たちが増えてから、かなり賑やかになりました。悪魔たちはかなり社交的な性格で、私以上にエルフやバレンタインと仲良しです。

 中にはバレンタインと一緒にイタズラを仕掛けてアーさんに怒られてることもありましたから。


 ただ、何故か悪魔たちは私にもグイグイ来ます。嫌ではありませんが……私ゴロゴロしてるだけなので来てもなにも仕事はありませんよ?


「何かしましょうよ姉御! いい天気ですぜ!」

「そうですよ姉御! 俺たちもいます、何かしましょう!」


 えー。悪魔たちなんでそんなに積極的なんです?   仕事にもかなり熱心に向き合ってるようで、農業も順調だとエルフに聞きましたが……なぜその熱意を私にも?


 まぁ、ここまで言われて拒否する訳にもいきません。


「わかりました、何かしましょうか」

「よっしゃー! やってやりましょう姉御!」

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