吉原作品 登場人物紹介

稲葉諒(いなばりょう)

主人公。【桜華楼おうかろう】の楼主で白狐というお稲荷さんの眷属と人との間に産まれた半人半妖の男性。元より吉原の【桜華楼】の敷地内にあるお稲荷さんの狐が視える人で、これは白狐の血のお陰。

灰銀色の短髪と褐色と茶色が混ざり合うような瞳と端正な眉と髭を生やす。白狐の血の影響か遊女よりも美しく妖しいという裏評判があり、産まれた時から吉原に居たので遊郭もこの人にとっては珍しい所でもないとか。

千里(おちさ)が禿としてきた当初は32歳。振袖新造としてデビューする時は42歳。

女衒や役人、裏街道の者達からは『狐親父』と呼ばれる事もある。


千里ちさと (デビュー後は薄紅)

女衒によって【桜華楼】に連れてこられた女の子。当時7歳。禿となり店で初めての花魁、朱華(はねず)の禿となる。しかし、当時はここが嫌だと脱走を試みたりして、折檻されたが、その度に諒は千里(おちさ)にアドバイスを送る。千里はそんな諒を徐々に惹かれていくが楼主との恋は禁止されていた。

後に『薄紅うすべに』という名前が与えられる。


朱華(はねず)

【桜華楼】の記念すべき初花魁。

千里が【桜華楼】に売られてきた時に朱華はねずの花魁道中がされていた。馴染み客は第1次世界大戦で戦争景気によって成功した重工業の社長。余りの妖艶さに客が殺到している。

実は半人半妖で白蛇と人の間に産まれたとか。生来持つ美しさと艶めかしさでおちさとなった千里に「手練手管てれんてくだ」を教える。


浅葱(あさぎ)

朱華の後を継ぐ二枚目の花魁。

秀光ひでみつさん、通称「みつさん」という馴染みがいるが秀光は実は振袖新造となった薄紅に夢中になり、薄紅に様々な嫌がらせをする。

嫉妬深い女郎で店でも並ぶ者などいない。

純粋な人間であるが、周りからは余りの嫉妬深さに「鬼」との間に産まれた半人半妖では? と実しやかに噂されている。


稲葉楓(いなばかえで)

諒の妻で内儀。大体、御内所さんと呼ばれるとにかく腕っ節が強いお方。折檻役でもあり、若い衆からは「姐さん」とも呼ばれている。とにかく喧嘩に強く得意の平手打ちは簡単にそんじょそこらの男の心を挫くという。

一方で諒の事は夫婦二人になると身体を解したりして気遣いはしている。

かえで自身は純粋な人間の女性。諒の相棒として遊女屋を仕切る。子供は数年後にもうける。年齢は千里が引き取られた当時は29歳。千里デビュー時は39歳。


若い衆の男達の名前

(役職はこれから決める)


友蔵ともぞう 総司そうじ 喜兵衛きへえ 龍一りゅういち 秀光ひでみつ 勇太ゆうた

友吉ともきち 黒川くろかわ 宮本みやもと 伊勢原いせはら 半蔵はんぞう 健太けんた

賢治けんじ 


ネタ枠 雷電(ライデン) 

    松長(マツナガ)

    中川(ナカガワ)

    霊夢(レム)

    若本(何処かのお大尽)

    中尾(怖いヤクザ)


遊女達の名前 (和風で呼ぶ色の名前)


紫紺しこん 紫系   千里の同期

紅葉もみじ 赤系統 (秋になると景気がよいので指名殺到)

杜若かきつばた 紫系

桔梗ききょう 濃いめの紫

菖蒲あやめ 薄い紫

孔雀くじゃく 青系

柘榴ざくろ 赤系統 (一部では甦る愛  なので景気よし)

紫苑しおん 紫系

紅碧べにみどり 青灰色 (べにさんとも)

若葉わかば 緑色  (素朴で人気)

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