一万字読書

並行世界戦記 赧竜の撃墜王

【タイトル】並行世界戦記　赧竜の撃墜王

【作者】鴉様

【ジャンル】異世界ファンタジー

【読んだ話数】「第一章：異世界から来た男　第4話　ドラゴン」まで

https://kakuyomu.jp/works/1177354054922541055

　物語は零戦に乗って戦っているところから始まります。

　異世界転移している主人公はたくさんいると思いますが、旧日本軍パイロットというのは少数派なのではないでしょうか。

　主人公の目的は明確。元の世界に帰ること。

　転生と違って転移の場合は元の世界で死んでいるわけではないので帰りたい。そう思う主人公は多いでしょう。この作品の主人公も帰る方法を探すわけですが、そのために戦えと言われるわけです。

　守る家族もいないし来たばかりのよく分からない異世界のよく分からない国をです。それでも戦わないと帰れない。そういわれた主人公はしぶしぶ戦うことを決意します。

　元の世界でも戦い、異世界先でも戦う……。ちょっとは休ませてあげてくれ。と思いますが、現役の軍人ということで戦った経験がない高校生などの異世界転移よりは戦うことへのハードルが低めだなと感じました。

　異世界に転移して生きるため、仲間のためにモンスターと戦う。みたいな展開は多いですが、私が異世界転移して戦えるかと聞かれたら絶対に無理だなと思います。そうしなきゃ死ぬという極限状態であってもぬくぬく育った現代人が生き残る可能性はやはり低いのではないかと。

　そこは創作物だからということであんまり細かく考えずに読んだり、見たりしているのですが、現役の軍人って設定が出ると一気に説得力が増すなと。そこら辺の一般人とは覚悟と経験が違いますよね。

　主人公が乗るのは零戦ではなくどうやらドラゴンになるよう。魔力の才能がないので竜騎士を目指し、竜の操縦術で戦うことになる主人公……。

　機械である零戦と生き物であるドラゴンではかっても違うでしょうし、いくら覚悟と経験あるといっても常識の通じない異世界です。この先様々な苦労が主人公を待っていることでしょう。

　主人公が無事に元の世界に帰れるのか。興味がわいた方は見届けてみてはいかがでしょうか。