第39話 昴は僕の行動に驚く

 冬華のお見舞いに行った次の日、朝起きると冬華から

【冬華】昨日はありがとうございます!

【冬華】熱が治ったので今日から学校に行きます!

【冬華】ですが、しばらくは一緒に学校に行けません。

【冬華】ごめんなさい。

 冬華からメッセージが来ていたので

【宮都】病み上がりだもんな。しょうがないよ。

【宮都】まぁ、完全に治ったらだな。

【宮都】冬華とまた一緒に学校に行けることを楽しみにしてるよ。

【宮都】僕は学校に行く準備をするよ。

 と返信すると

【冬華】私も楽しみにしています!

【冬華】それでは学校で!

 と冬華のメッセージを見ると僕はいつも通りに準備をする。

 教室に着くと冬華は昴の彼女さんと話していた。

 僕は自分の席に行くと昴が

「神宮さんの話を聞いたんだけどさ、宮都、お前のメンタルは鋼なのか⁈」

 と言ってきたので俺が

「何故?」

 と聞くと昴が

「お前親の前で娘のおでこに触れるか⁈」

 と言ってきた。なので僕は

「冬華の彼氏だし。親公認だし。別に問題はなくないか?」

 と言うと昴が「もういいよ…、俺が悪かった。許してくれ…」と言っていた。

 昴と話し終えると冬華と彼女さんが僕の所にきて

「冬華ちゃんの彼氏さんすごいね!私の彼氏とは大違いだよ!」

 と言ってきた。僕は

「昴はやらないのか?」

 と聞くと

「うん!言わないとやってくれないよ!」

 と僕に言うと彼女さんが昴のことを凝視する。

 僕が「前にもこんなことがあったような…デジャヴかな?」と思っていると

 冬華がいきなり僕の太ももの上にのってきて

「昨日はありがとうございました。宮都にまた助けられちゃいましたね。これからもお願いしますよ?」

 と言って僕に体をあずけてきた。僕は冬華が落ちないように冬華のお腹を両手でホールドする。

 すると、「ありがとうございます。宮都は気が利きますね!」と冬華に言われた。


 チャイムが鳴り、朝のホームルームを終えて午前の授業。

 テストが近いせいか各教科テスト勉強の時間となった。

 僕は冬華に教えてもらいながら渡されたプリントなどをやってテスト勉強を進める。

 そして昼休みの時間。

 由希先輩が僕たちのことを呼びに教室に来て、部室に向かっているときに

「冬華ちゃん、風邪大丈夫?」

 と由希先輩が聞くと

「はい。宮都のおかげで何とか」

 と冬華が言う。すると由希先輩が

「風邪には気を付けてね?これから楽しいことが盛りだくさんなんだから」

 と心配そうに言うと

「そうですね!クリスマスとか、お正月とか…」

 と何故か冬華が僕の方を向いて嬉しそうに言う。

 僕たちが雑談をしていると午後の授業が始まるチャイムが鳴ったので教室に戻る。





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