第40話 勉強は誰かと一緒にやる方が盛り上がるのは必然

 午後の授業もテストが近いという理由でプリントが渡されてテスト勉強の時間となった。

 もちろん僕は、午前の授業の時と同様に冬華と一緒に勉強をする。

 しかし、昼ご飯を食べた後ということもあり、次々とクラスメイトが睡魔に襲われて寝てしまう。

 すると先生が

「席を移動して親しい友人と勉強してもいいから寝るな!」

 と指示を出す。

 すると寝ていた人が急に起きて親しい人の所に集まっていく。

 それを僕と冬華が眺めていると

「宮都~、来たぞ~」

「冬華ちゃん!教えて!」

 と言いながら昴と昴の彼女さんが僕と冬華の所に来た。


 僕が昴に勉強を教えていると

「あ、あの、宮都君、ここわからないから教えてほしいな」

 と海藤さんが僕の所に来たので「いいよ」と言って教えようとすると

「海藤さん。私が教えますよ?」

 と冬華が言うと

「神宮さんと昴の彼女さんが良ければお願いします」

 と海藤さんが言うと

「私はいいよ!」

 と彼女さんが言ったので海藤さんは冬華が教えることになった。

 昴に勉強を教えていると

「宮都、暗記するためにはどうしたらいい?」

 と昴が唐突に聞いてきたので

「青ペンで書けば?」

 と答えると

「言い方を変える。どうしたら見るだけで覚える?」

 と聞いてきたので

「お前の好きな二次元美少女に例えて覚えたりした方が勉強が苦痛に思わなくなってやる気が出ると思うから覚えられるだろ?」

 と言うと

「さすが!そんなことを言うってことは、宮都もやってたのか?」

 と聞いてきたので

「そうだな。受験の時どうしても重要語句とかが覚えられなくて僕の好きなキャラクター達に例えたり、そのキャラクター達でオリジナルストーリーを作ったりして覚えたな」

 と答えると

「どんな感じでやったのかやり方を教えてくれ!」

 と言われたので僕は

「やり方は、自分が推しキャラに来てほしい服を脳内で着させて覚えたいものを教科書を見ながらストーリーを自分なりの言葉で組み立てるみたいな感じかな。」

 と言うと

「お前は天才か⁈今日から俺もやるわ!」

 と昴が目を輝かせながら言っていた。


 そんな話で盛り上がっていると

「何の話をしているんですか?」

 と冬華が聞いてきた。僕は

「僕と話しててもいいのか?」

 と聞き返すと

「はい。海藤さんはもう理解しましたから。で?何を話していたんですか?」

 と聞いてきたので

「昴がどうやったら暗記できるのかって聞いてきたから答えただけ」

 と僕が言うと

「宮都が答えた内容は?」

 冬華が聞いてきたので

「「自分の推しキャラを脳内で好きな服に着替えさせて自分なりの言葉でストーリーを作る」って答えたけど。」

 僕が言うと

「そうですか。宮都はいつ頃やったんですか?」

 冬華が質問してきたので

「受験の時かな?重要語句が覚えられなくてな」

 僕は昴に言った通りに答えると

「ということは今はやっていないということですか?」

 冬華が質問してきたので

「必要があればやる予定。覚えやすいからね」

 僕が答えると

「なら、私と通話しながらやりませんか?そうしたら私も勉強できますし、間違ったところを教えることも出来ますし。どうですか?」

 と提案してきたので

「いいけど、冬華は病み上がりだから、体に気をつけてね」

 僕が言うと、

「わかりました。宮都も無理はしないでくださいね?」

 と冬華が言ってきたので

「わかってるよ」

 と僕は答えると

「宮都、ここわからん。教えてくれ」

 昴が言ってきたので教える作業に戻る。

 次の授業も同じくテスト勉強の時間となった。




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