第24話 冬華はヤンデレの可能性がある

 海藤さんの手伝いが終わると僕と冬華は暇になってしまった。するとすばるが彼女さんと僕たちのいるところに来て

「彼氏さんは冬華とうかちゃんから聞いたと思うけど、来週の振り替え休日にすー君と一緒に行く土日ラーメンに私もついていくから」

 そう宣言すると

宮都みやと、なんか言ってくれ!」

 昴がすがるような感じで言ってきた。

「すまん。冬華も一緒に行くといっていてな。まあ、ラーメンは大人数で食べたほうがおいしいだろ」

「それはそうだけど…。ていうか、宮都は美人店主に興味はないのかよ!」

 昴がそう言うと彼女さんが昴の腕を掴み、ハイライトの消えた目で

「ちょっと教育してくるね!詳細はすー君からメッセージが送られてくる思うから!」

 そう彼女さんが言うと昴は連行されていった。すると、冬華もハイライトが消えた目で

「あの、さっきも聞いたことですが、宮都様はほんとに美人店主に興味はないんですね?」

 と聞いてきた。

「ないよ。というかその店名前と存在を今日初めて聞いたから」

「まあ、嘘か本当かどうかは来週の振り替え休日で分かりますから」

 冬華は僕に言ったあと、「話は変わりますが」と言って

「あっ、そういえばですが、文化祭の日は私と宮都様のお弁当作ってきます」

 と言ってきた。

「僕は屋台巡りしようかなと」

「それは許しませんよ?」

「それは何故?」

「また、私を不安にさせたいんですか?私を不安でいっぱいにしたいんですか?」

「そういうつもりはないけど」

「なら一緒にお弁当を食べましょう。腕によりをかけて作ってきますから。選び抜かれた食材を使って」

「でも、冬華の負担になるようだったら別にいいぞ?」

「私は、宮都様のことを考えるだけで幸せでいっぱいになるんです。だから、宮都様にすることは負担ではないのです」

「それならいいんだけど。無理だけはするなよ?」

「はい!」

 と今日一番の笑顔をみせた。


 数十分後。昴と彼女さんが戻ってきた。昴は何かにおびえてた。

 すると彼女さんが

「私は文化祭の時スー君の分のお弁当を作って空き教室で食べるんだよ!」

 と宣言した。

「私たちもです。」

「だよね!大事な人を取られたくないもんね!」

「そうですね。とられたら暴れる未来しか見えません」

「いい友達になれそう!」

「そうですね!」

 と言いながら握手をしていた。

 そのあと

「私はやることが無くなったから、今から話せる?冬華さん」

 と彼女さんが言ったので冬華が

「いいですよ。」

 と言うと女子トークが始まった。なので僕は校内の散歩に昴は自動販売機の所に行こうとする。

「宮都様、どこに行かれるのですか?今は準備の時間ですよ?」

「すー君、私を置いてどこに行こうとするの?いったよね?どこに行くにも同伴するって」

 冬華と彼女さんが言う。

「どこに行ってもいいじゃんか」

「暇だし散歩しようかなと」

 昴と僕がそれぞれ答えると

「それはいけませんよ?私の隣に来てください。頭を撫でてもいいですから」

 と冬華が言ったので、冬華の隣に行くことに。

「すー君。言うこと聞かないと私、あの時みたく大声で泣くけどいい?」

 と彼女さんが言うと

「すみません」

 と言って昴も彼女さんの隣に来る。

 そして女子トーク再開。僕たちは文化祭の準備の時間が終わるまでそれを聞いていた。

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