VS 口裂け女 〜依頼〜 04
黒魔術。自己実現に主軸を置くグレイマジック、そして癒やしを目的とする白魔術とは似て非なるもの。
にゅんにゅんワールドでも、それほど耳にする言葉ではない。ましてやそれを行使する者など、探してもなかなか出会えないだろう。
「そう…。六芒星は2つの三角形から成る、ということね。」
しばし考えたあと、にゅんよが呟いた。
「そのとおりです。口裂け女はお化け妖怪魑魅魍魎の類、だと私は思っていました。しかし、どうも違うようなのです。彼のものは…。おそらく、何者かに召喚されたのでしょう。黒魔術を操る、何者かに。」
「それが、三軒茶屋ではなく下町区の三叉路に出没する原因なのね。偶発的に出現したのではなく、召喚されたから、この下町区にこだわる、と。」
「恥ずかしながら、背後で糸を引いている黒魔術師にはたどり着けませんでした。また、そもそもこの下町区に六芒星を描いた者の正体も、いまだ不明です。土御門でもこの件はタブーのようでした。もしかしたら。この下町区を設計した黒魔術師と今回の件、つながりがあるのかもしれません。黒魔術師など、そうそういるものではありませんからね。」
「…。いいわ。この依頼、お引き受けしましょう。」
ハムスターが最強の名を冠する異世界があってもいいじゃない 戯 幽 @kasoke_501
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