アラーム

 アラームが鳴った。

 ……うるさい。

 ボサボサの髪のまま、私は右手でアラームを止めるが鳴り止まない。


 朝だろうと昼だろうと……夜だろうと関係なくアラームは鳴り響く。

 お願いだから鳴り止んで。

 近所迷惑になってしまう。

 なんとかアラームを止めないと。


 私はアラームの音の出所を手で押さえた。


 しばらく経って……やっと音が鳴り止んだ。

「なんだ簡単じゃん」


 私は悩みの種が無くなり喜んだ。


 けれど別の問題が発生した。

 ベランダに置いたあのアラーム、それが異臭を放ち近所迷惑になっているらしい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る