第17話【感謝】

本当は友達になんか借りたくない。

けれど、親はお金がない。

ならば知り合いに頼るしかなかった。

僕の知り合いには、快く貸してくれる人がとても多かった。


自分を信用してくれて、14名もの人が貸してくれた。

僕は本当に人に恵まれいる。本当にありがとう。そう感謝した。


こうして貸してくれる人の元へ向かい、合計200万を集めた。

そして後日、酒井と大沢さんと集まることになった。


「おう!お金集まったか?」


「何とか集めたよ。みんな本当にいい人で信用して貸してくれたよ。」


そしてファミレスの机の上に900万が積み上げられた。

こんな大金は初めて見た。手に汗を握った。


「それで、このお金どうするの?酒井が管理するのか?」


「いや、そこは大沢さんだろ」


「確かにどう考えてもそうだね!」


「よし、じゃぁ責任を持ってこのお金預かるわ!」


「お願いしますよ!オフィス決めましたか?」


「それは知り合いの不動産屋にやってもらってるから、来週にでも資料持ってくるわ」


「あ、さすが仕事が早いですね。お願いします。」


僕は密かにオフィス決めを楽しみにしていた。

高層ビルの上の方で、いい景色を見ながらコーヒー飲んでやりたいな。

とか

稼いだらめちゃくちゃモテたりして。。。

とか

良い車買って、タワーマンション住んでドラマみたいな生活できるかな。

とかひたすらに妄想していた。


だから来週がとても楽しみだった。



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