第1回 ジュラシックパーク/BLACK FOX

雷華:Twitter:rairai345

ラブライブとプリキュアの話ばっかしてる人。基本的に洋画ばかり見てる。本人はメジャーな作品しか見てないと思っているのに周囲からは何故かB級映画好きみたいに思われてて不思議に思ってる。古い付き合いの人からは長官と呼ばれてる。アマゾンプライムビデオ。


小城:Twitter:ogisaburo

ウマ娘の配信やってる人。邦画を中心に見てる。スマートファルコンが好きすぎて長距離芝のファルコンを作ろうと躍起になってた。それなりに強いファルコンを作ってて正直ひい……尊敬している。仲間内では豆腐と呼ばれている。Hulu。


・ジュラシック・パーク(雷華推薦)

 説明不要とも言える超有名映画。恐竜の出る映画では知名度トップクラスを誇るスティーブンスピルバーグ監督の作品。現代によみがえった恐竜を見世物にするテーマパークで事故により逃げ出した恐竜により従業員たちが次々と犠牲になっていくパニック映画。

 監督による演出力が光る映画だが、当時では珍しいフルアニメーションCGによりリアルに再現された恐竜の映像が話題となって大ヒット。アカデミー賞3部門を含む20以上の賞を受賞した。

 続編として『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』『ジュラシック・パーク3』『ジュラシック・ワールド』『ジュラシック・ワールド2 炎の帝国』がある。


小城 「とりあえずワールド(4作品目)まで見たのよ……」

雷華(おや、テンション低めな切り出し、微妙だったかな?)

小城 「全体的に『なんでこいつが死なないんだよ』てのが多くない?」

雷華(爆笑)


 シリーズを通してみたことある人はわかると思うが、小城の言う通り、大体の作品で『物事を悪化させて被害を拡大させるのに死なない』というキャラがメインに据えられているために、評価が低いことが多々ある。


小城    「特に2の環境保護団体※1のやつ、恐竜を開放するし、たまご持ち帰ったせいで設備の破壊の原因作るわで大体こいつのせいだよね?」

雷華    「それな(笑」


 ※1

『ロストワールド/ジュラシックパーク』のヒロイン、サラ・ハーディングと彼女の協力者のニック・ヴァン・オーウェンのこと。サラは恐竜博愛主義者でニックは急進的な自然保護運動家。

 ハンターが捕まえた恐竜を特に何の対策もせずにオリから逃がす、ティラノザウルスの子供を持ち帰って親の襲撃を招く、嗅覚の鋭いティラザウルスの仔の血液が付いているにも関わらず放置して再び襲撃を招く(サラ)、麻酔銃から弾を抜く(ニック)、ティラノザウルスの仔の治療を優先したせいで仲間が死ぬ、といった様々なやらかしを引き起こしており、作中における死亡者の大半は彼らが原因で死ぬ。

 そのくせ、両者ともに生き残る(正式にはニックは死亡する予定だったがシーンがカットされており、急に登場しなくなる)。

 ただ、擁護するとハンターたちは作中においても恐竜たちに酷いことをしているし、今作の現況も彼らなので、恐竜に殺されるのはある種の因果応報である。


小城「3の家族※2も酷いよね、チームの足を引っ張ってばかりだし」

雷華「3の家族は本当に糞」

小城「しかも子供も見つかってなんかハッピーエンド感出してるの納得いかないんだけど」

雷華「お前らのせいでどれだけの人間が死んだと思ってるねん、みたいな(笑」


 ※2

 『ジュラシックパーク3』の元凶ともいえるカービー夫婦のこと。恐竜の住む島にパラグライダーで墜落した息子を探し出すために、当初は島に入らないと約束したのに主人公たちを騙し討ちして強制的に着陸。その上に主人公の指示を聞かずに大声をあげて息子の名前を叫んで恐竜を誘き寄せるという危険な行為を繰り返し、挙句の果てに当初払う予定だった報酬すら払うアテがない、という疫病神そのもののような存在。

 そもそも息子が島に落ちたのも禁止区域で違法パラセーリングを行ったため、というから始末に負えない。当然のように息子とともに生還した(彼らと主人公以外は全滅した。


雷華「いやほんと、3の夫婦マジで糞野郎なんだよな……」

小城「見ててイライラした」

雷華「令和の時代にカービー夫妻がクソという話題で盛り上がるとは思ってもいなかったわ」

雷華「ワールドは? あれは割と面白かったでしょ?」

小城「いや、あの子供二人※3がさー」

雷華「子供は許してあげてよ!(笑」

小城「中学生ならともかく高校生であの行動はダメだよ」


 ※3

『ジュラシック・ワールド』のグレイ・ミッチェル(11)とザック・ミッチェル(16)のこと。ヒロインの甥っ子になるが、恐竜大好きで物わかりのいいグレイはともかく思春期真っ盛りのザックは大人の言うことを聞かずに立ち入り危険区域に入るなどの問題行為を起こし、ヒロインも彼らの救出を優先するために役職を放棄するなどして主人公を困らせる存在。

 とはいえ、問題行動が目立つのは序盤くらいで中盤からヒロインは改心し、グレイの言葉が逆転の一手になるなど、お荷物感はあんまりない存在。


小城「このシリーズ、全体的に場を引っ掻き回すやつが痛い目に見ないのが納得いかない」

雷華「俺個人的に一番かわいそうなのはザラさん※4だと思うよ。クレアの秘書さん」

小城「モササウルスに丸のみにされた人?」

雷華「そうそう。あの人だけオーバーキル感がすごいのと思うの(笑」


 ※4

『ジュラシック・ワールド』のザラ・ヤングのこと。ヒロインの秘書で、当日に甥っ子二人の面倒を見るように言いつけられていたが、おざなりに対応していたために二人を見失うことに。悪事らしい悪事はなくその程度のことなのだが、脱走したプテラノドンに攫われ、上空から落とされてプールにたたきつけられた挙句、さらにプテラノドンに襲われたときにプテラノドンごとモササウルスに飲み込まれるというあんまりな最期を迎える。

 この一連のシーンはなかなかに気合が入っており、悲惨の一言。ほぼモブみたいな活躍なのだが、実は名前付きの女性キャラではシリーズ初の死亡者。


小城「序盤は子供のせいでイライラしたけど、中盤からラプトルと協力し合ってからは面白かった」

雷華「最後にレクシィが出てくるのが熱いんだよね」

小城「1作目から通して映像面は凄いし恐竜のアクションも見ごたえがあるのはよかったし、1作目は面白かったし有名なのもわかる出来だったけど、その後の作品は登場人物にイライラさせられ続けたのがマイナスかな」

雷華「わかるよ、3の夫婦はマジで糞だからな」

小城「個人的には2の環境団体が……あれのせいで3見るまでに時間かかったよ」

雷華「3とワールドは同じ日に見たんだっけ?」

小城「そうだよ」

雷華「3もそれなりにひどかったはずなだけど、それでも続けてワールド見れるのもなかなか強いよね(笑」

小城「昔、B級映画見まくってたおかげでそこらへんはね(笑」

雷華「猛者じゃん(笑」


 逆に考えると2どれだけ酷かったんだよ、という話になりますが……。


・BLACK FOX(小城推薦)

「ジョーカー・ゲーム」「攻殻機動隊 新劇場版」の野村和也が総監督を務め、「プリンセス・プリンシパル」「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」のStudio 3Hzがアニメーション制作を手がける手がけるオリジナル作品。近未来の世界において謎の組織に父と祖父を殺された少女が名を変えて家族を奪った組織を追う、SF忍者映画。


雷華「これアニメ版と実写版があったからどっちも見たんだけどどっちだったの?」

小城「え、実写版は知らない、アニメ版しか見てない」

雷華「なんかね、実写版(BLACKFOX: Age of the Ninja)は時代劇だったよ」

小城「こんど見てみよう」

雷華「アニメ版も面白かったよ。アクションシーンでの作画もすごかったし、見応えがあった」

小城「主人公※5がすごい好きなんだよね」

雷華「君が好きそうなキャラよね」


 ※5

 石動律花。本作の主人公。古くから伝わる暗部、石動家の跡取り娘だが、謎の組織により父と祖父を殺されたことから敵討ちのために組織を追っている。相手に顔も名前も割れているので、表向きは「リリー」と名乗っている。


小城「終わり方が『俺たちの戦いはこれからだ!』になってるんだけど……」

雷華「むしろ、無理に組織との決着をつけずに、襲撃者一人との決着だけにしたからストーリーが大きくならずにしっかりと1作で纏まってるのはよかった」

小城「ストーリーに破綻がないよね」

雷華「あと、個人的な好みになるんだけど、忍者vsエスパーみたいな異種格闘技戦みたいな構図がすっごい好き」

小城(笑)

雷華「あと、ローレン博士※6ね。あのゲスの極みみたいな性格、悪党として大好きだわ」

小城「救いようのないクズなんだよね」


 ※6

 ローレン博士。主人公の父親の元同僚。主人公の父を異様に敵視しており、石動にかかわるものすべてを破壊しようとする。この映画における諸悪の根源ともいえる存在なのだが、彼自身は研究者なので基本的には戦闘力皆無なので敵は彼女の娘が務めることにになる。


雷華「同情のかけらもない悪党がぶん殴られるのはやっぱ見てて気持ちいい」

小城「悲惨な過去とか分かり合えるみたいな敵も悪くはないんだけどね」

雷華「やっぱ糞野郎をぶん殴って成敗するのは楽しいよ。最後に娘と和解して改心か、て思わせてからの娘を洗脳する流れは非常に良かった。悪党として満点だよ」

小城「娘のこと本当に道具にしか思ってないんだよね」

雷華「娘の居場所聞き出すために改心したフリした後の顔が好き。もうただの邪悪(笑」

小城「ああいう敵も必要だよね」


・次は何を見る?


小城「今回はSFでテーマにして選んだけど、下手にテーマ決めると決まらない気がする」

雷華「見てるジャンルにも偏りあるしね」


 実はこの会話の前に小一時間ほどマフィア・任侠映画で選んでみたが、雷華の見たことある映画を全部小城が見てるということが発覚した。


小城「だから純粋に見てほしい作品勧めた方がいいと思う」

雷華「そうなるとジョーズかダイ・ハードになるんだけど」

小城「ジョーズ許したらそのあとずっとサメ映画を勧めてきそうだからなぁ……」

雷華「しないよ! 俺を何だと思ってるんだ!」

小城「そういうやつだよお前は」

雷華「でも確かにジョーズ見せた次にはグリズリー※7っていうと思う」

小城「そういうところだぞ(笑」


 ※7

 名前の通り熊をメインにしたアニマルパニック映画なのだが、展開がジョーズに酷似してることで有名な映画


小城「アタック・オブ・ザ・キラートマト見せんぞ(笑」

雷華「なにそのタイトル面白そう」

小城「不朽の駄作で有名な映画だよ」

雷華「トマトが人を襲うんでしょう?」

小城「そうだよ」

雷華「面白そう」

小城「だからそういうところだぞ(笑」


 そんなやり取りをして30分ほど。ちなみにダイハードもジョーズもhuluには無かったので断念した(ガッデム


小城「うーん、南極料理人と超高速参勤交代のどっちがいい?」

雷華「そうだな……それだと超高速参勤交代で」

小城「面白い映画だよ。友達と一緒に見てめっちゃ笑った」

雷華「じゃあ、俺はアウトブレイクで」

小城「感染拡大ってついてるやつ?」

雷華「それは最近のドラマのやつだな、95年の映画のやつ」

小城「あった」

雷華「それじゃあ、それで」


次回「超高速!参勤交代/アウトブレイク」

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