④ 愛瞳の過去2

喜咲との学校生活は、楽しかった。

喜咲は、『カンジョウ』を持っていないみたいだった。

心を読まなくて済むので、気楽に生活できた。

なのに……


紅風:「目障りなの。どいて」

喜咲:「はい」

愛瞳:「っ‼︎」

これが始まりだった。

愛瞳のいじめはいつの日か無くなっていた。

でも、今度は愛瞳を庇った喜咲がいじめられるようになった。


そう、紅風に。。。


愛瞳:「やめてよぉ…」

紅風:「ふんっ。あんたにわかるの?」

喜咲:「大丈夫だから。ねっ」


私は、いじめられてた時、泣いていた。

でも、喜咲ちゃんは

いじめられていても、

笑顔で私と過ごしてくれている。

私は、強くない。

何もできない。

応援することしか出来ない…。


私の恩人をいじめた紅風は許せない!

私も、強くならないと。


数ヶ月後…紅風にいじめられていた喜咲は、


突然姿を消した。


行方不明になった。


ダメ。強くなるって決めたんだもん。

紅風に負けない。

大丈夫、喜咲ちゃんは、私を見守ってくれてる。

笑顔で過ごすんだ!




喜咲:「私……ゲンジツセカイに、いるよ」


愛瞳の過去 完

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