⑤ 紅風の過去1

私にはいつも周りに人がいる。

でも、私は嫌だ。


小学二年生の時……

??:「紅風ちゃん!」

紅風:「え、えっと…」

昔は喋るのが苦手だった。

でもある一人の少女のおかげで、

私の人生は大きく変わった。

??:「私は河野海夏利こうのうみなつり

   よろしくね」

紅風:「よ、よろしく…」

  :「あいつ夏利様と仲良くなってるぜ」

  :「なんでアイツが?」

夏利:「気にしちゃダメだよ」

紅風:「え…うん」

  :「でも夏利様と仲良しなんて羨ましい!」

  :「ほんとよ…」

私は、河野海夏利に出会った。

夏利は、学年で一番綺麗で、お淑やかとされている。

みんなが近寄りがたい存在…といったところだ。

そんな夏利が私に話しかけた理由は今でもわからない。


でも、出会って、学校生活は華やかになった。

夏利:「紅風ちゃん、一緒に移動しよっ」

紅風:「うん…!」

いつも教室の隅にいた、いわゆるすみっこ属性の

私は、ろくに友達と喋った事がなかった。


夏利:「どう、して…」

紅風:「夏利、どっか行かないでよ!やめて」

夏利は重い病気だった。

それがとうとう発症してしまった。




鎌 :「ククク…」

紅風:「ここはどこ⁉︎」

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