32.逃走

 皇妃様には私室を出て、皇帝陛下の私室に廊下から向かってもらう。その間に私はセルサリアに頼んで共用部への扉を開けてもらい、そのまま進んで皇帝陛下の私室に繋がる扉まで行った。はしたないがぴったりと扉にくっついて、耳を扉に当てる。分厚い扉ではあるが一応中での話し声が聞こえた。どこか談話室か何かで話していれば聞こえなかっただろうが、皇帝陛下は容体がお悪いのであまり動けないらしい。


 この声は宰相様だな。私は耳を澄ます。


「どうしてお分かり頂け無いのですか?陛下!イリシオ公爵は帝国軍を私物化し、最終的には簒奪を企んでおるのです!それを防げる最後の機会なのですぞ!」


「アルステインは軍務大臣だ。私からも軍務は全て任せると命じている。そのアルステインが自由に軍を動かしたからといって何の問題も無い」


「一臣下に軍権を全て与えるべきではありませんと私が何度も申し上げたではございませんか!実際、イリシオ公爵はワクラ王国を勝手に滅ぼし、此度は皇国の侵攻を吹聴して勝手に皇国への侵攻を企んでいます。独断専行が過ぎるというものです!」


「皇国の侵攻は事実であろう。アルステインの迅速な対応で一方的な侵攻が防げたのではないか」


「そんな事実はございません!ここにいる皇国の大使が証人でございます。イリシオ公爵は嘘を吐いているのです!」


「陛下。私は皇国大使として皇国には帝国を侵す意図など無いと証言致します。皇主猊下からも帝国の誤解を解いてくれるよう要請されております。むしろイリシオ公爵の行動により両国の安寧が脅かされているのだとご承知ください」


 これは皇国大使か。宰相様と一緒に皇帝陛下の私室に通されるなんて異例の待遇ね。まぁ、窓の外に皇国の兵士が立ち並んで圧力を掛けているんだもんね。断れなかったのかも。


「皇国が平和を口にしながら侵攻して来た事が何度あったと思うのか。そなたの言葉は信用に値せぬ」


「陛下、皇国を侮辱しないで頂きたい。皇国は大女神の名の元、相手を偽る事などけしていたしませぬ」


 まぁ、皇国の聖典には嘘を吐いてはいけないと戒律に書いておきながら「自分の身を守るために相手を偽るのは仕方がない」と読み取れるところもあるんだけどね。


「とりあえず双方の意見を聞いた方が良いのではありませんか?イリシオ公爵を前線より召喚して、公爵と宰相閣下両方の意見を御前で戦わせて判断なさっては?」


 駄目です陛下!それこそ皇国の狙いです!私の心の声が聞こえた訳では無さそうだが、皇帝陛下は大使の意見を一蹴した。


「敵と相対している状態で司令官を召喚するなど、襲ってくる犬に腹を見せるような所業だ。愚かな事を言うでない」


「しかしこのままでは御身に何が起こるか分からないのではありませんか?いえ、御身は宰相閣下がお連れした忠臣たちが何があってもお守りしますが」


「皇国の髭を生やした帝国軍の兵士などいるわけが無かろうが」


「ご想像はご自由に。しかし実際、御身をお守りするのはその兵士だけでございます」


 大使の口調には余裕がある。まぁ、実際には大使もかなり追い詰められてはいる筈なんだけど。何しろ、皇帝陛下に実際に危害を与えたら、彼の身を護る人質がいなくなり、間近に迫る帝国軍から逃れる方法が無くなる。大使の安全のためには皇帝陛下にうかつに手が出せないのだ。


「私は自分の身など惜しまぬ。私がいなくなってもアルステインが立派に帝国を率いて行くだろう」


「陛下!何という事を!イリシオ公爵は先帝の御子ではありませぬ!皇帝になる資格など無いのですぞ!」


 宰相様が叫ぶが皇帝陛下は冷たく言い放った。


「アルステインは先帝も認めた私の弟だ。そして私よりも遥かに皇帝の資質に恵まれているではないか」


 宰相様がそれに対して何か言おうとしたところで、皇帝陛下に侍女らしき声が呼び掛けた。


「陛下。皇妃様がおいでです。お疲れではないかと心配なさっております。お通ししてよろしいでしょうか?」


 それに対して宰相様が怒鳴る。


「まだ陛下と私が話をしておるだろうが!」


「いや、宰相。確かに私は疲れた。話の続きは後にしてくれ。大使も。下がれ」


「・・・分かりました。また後ほど参ります。陛下がお認め下さるまで何度でも参りますぞ!」


「陛下、両国と御身のために何が一番為になるか、よくお考え下さいますよう」


 宰相様と大使が下がっていく足音がした。そして遠くで宰相様と皇妃様が言い争うのが聞こえる。今だ!


 私は扉を開け、何食わぬ顔で入って行った。皇帝陛下の私室はやはりアルステイン様の私室に似ており、30m四方くらいの広さで一面が大窓だ。カーテンは閉められておらず庭園が見える。その美しい庭園に似合わない、無骨な鎧姿の兵士が何十人か整列していた。こちらをジッと睨んでいる。


 皇帝陛下はソファーに座っていた。疲れたのだろう。ぐったりと身を背もたれに預けていた。侍女が心配そうに陛下の汗を拭っている。私が近付くと侍女がギョッとした顔をした。私は口元に人差し指を当てて静かにするよう無言で頼む。


 私の今の格好は帝宮の侍女服だ。セルサリアに出してもらった。サイズがちょっと小さいけど仕方がない。私は皇帝陛下のお側に寄って、陛下をお支えする振りをして陛下に話し掛ける


「陛下、イルミーレでございます」


 陛下が目を見開いて驚愕した。私はまた人差指を口に当てる。


「お助けに参りました」


「そなた・・・、どうやってここに」


「まぁ、色々と。それよりも陛下。帝宮を脱出致しますよ。ちょっと大変ですがお覚悟願います」


 だが、皇帝陛下は首を横に振った。


「私は逃げぬ。ここで皇帝としての責任を取る。私が死ねばアルステインが皇帝になる。それですべてが解決する」


 妙に悟った顔で皇帝陛下が言った。それを聞いて私は腹を立てた。


「馬鹿な事を言わないでください」


 私の直球の罵倒に陛下の目が丸くなる。皇帝陛下を馬鹿扱いする人間などいないだろうから当然だ。しかし私は続けて言った。


「陛下が死んだらアルステイン様が悲しむじゃないですか。アルステイン様は自分を一生責めてしまわれます。そんな事は私が許しません。陛下には生きてここを脱出してもらいます」


 私は言って、ちらっと庭園を見た。庭園の兵が怪しんでいる様子は無い。入口の方では宰相様と皇妃様が言い争う声がまだ聞こえている。よしよし。後は、庭園の兵がこちらから気を逸らしてくれれば・・・。


 その時、庭園の兵が一斉に後ろを見た。何事か起こったのだろう。慌てて何人かが走って行くのが見える。完全にこちらから気が逸れた。誰もこちらを見ていない。ナイスよ○○さん!


 私は皇帝陛下に背中を見せて鋭く言った。


「乗って!」


 戸惑う皇帝陛下だったが侍女が意図を了解したらしい。皇帝陛下に手を貸して私の背中に皇帝陛下を乗せてくれた。私は手を陛下の腿にやってえいや!と陛下を背負った。


 お、重い!陛下は病弱なせいで痩せているし、アルステイン様より背が低いから行けると思ったんだけど流石に大人の男だ。重過ぎる。しかしモタモタは出来ない。私は必死に陛下を背負って駆け出した。と、少し軽くなった。見ると侍女が陛下の背中から持ち上げてくれている。私達は一気に駆けて共用部への扉へ飛び込んだ。


 そこに待っていたセルサリアも陛下を支えてくれて、私達はそのまま共用部を突っ切り皇妃様の部屋を抜けて廊下へ飛び出す。うおおお、脚が、脚がガクガクする。私は大汗をかきながら必死で走った。皇妃様が宰相様と大使の注意を逸らしている間に陛下を逃がさなければ勝機が無い。私達は廊下を走って東館の出口に到達した。侍女がドアを開けてくれる。そこにいた警備の騎士たちが目を丸くした。私は叫んだ。


「エルダー子爵令息に命じます!陛下を本館三階一番奥まで運びなさい!急いで!」


 彼は驚きながらもただならぬ雰囲気を察したのだろう。私の背中から皇帝陛下をヒョイと持ち上げると横抱きにした。お姫様抱っこだ。陛下は嫌だろうが仕方がない。


「皇妃様は必ず続けて送り出します!陛下は先に行って下さい!」


「しかし・・・」


「帝国の為にお逃げ下さい!皇帝陛下!」


 皇帝陛下はぐっと表情を顰めたが、頷いてくれた。


「分かった・・・」


「エルダー子爵令息!お願いします!」


 私の声にエルダー子爵令息は駆け出した。流石騎士のパワーだ。私は床にへたり込みそうになった。ダメダメ。まだへたっている場合じゃない。皇妃様をお助けせねば。


 私は走って皇妃様の部屋に戻り、そのまま共用部を突っ切って皇帝陛下の部屋に戻る。庭園を見ると、兵士達が右往左往している。まだこちらの異常に気が付いた様子は無い。入り口の方ではまだ言い争う声が聞こえている。私は呼吸を整えると、入り口の方へゆっくり歩いて行った。


「宰相様」


 私は入り口の控えの間で皇妃様と言い争っていた宰相様に声を掛けた。宰相様と皇国大使が振り返る。侍女服だし髪はひっつめたし私だとはバレない。バレませんように!


「皇帝陛下がお呼びでございます」


「む、そうか」


 私は一瞬皇妃様を見て、視線で合図する。皇妃様は目を細めて了解の合図をした。さっと身を翻す。


 私はなるべくゆっくり歩き、宰相様と大使を先導した。控えの間から部屋に入って、皇帝陛下はこっちですよ~とばかりに談話室の方に歩いて行こうとした。その時、大使が声を上げた。


「・・・その髪の色?その背の高さ?そなた・・・」


 ヤバい!バレた!?


「まさか、そなた!」


 宰相様も声を上げる。私は後ろも見ないで駆け出した。走ってばっかりだ。


「待て!」


 待てと言われて待つ馬鹿がいるものか。私は全力疾走して共用部に飛び込む。心得たセルサリアが急いでドアを閉めて鍵を掛けてくれる。私は皇妃様の部屋を突っ切り、廊下に飛び出した。そのまま東館の出口に再び駆け込む。警備の騎士がドアを開けてくれた。


「皇帝陛下は!?」


「無事、お届けしました!」


 エルダー子爵令息が息を切らせながら言う。見ると、皇妃様がいた。何で逃げて無いの?


「イルミーレ様はお逃げ下さい。私がお父様を食い止めます」


 皇妃様は固い表情で言った。


「お父様があそこまで思い詰めたのは私のせいなのです。私が皇太子様に嫁ぎたい、皇妃になりたいなどと言わなければ、こんな事には・・・」


 身分が足りない当時は伯爵令嬢だった皇妃様が皇太子様に恋をし、その成就を願った事が宰相様とアルステイン様の対立の原因であり、この事態の遠因なのだという。それは分かります。分かりますけどね。


「うるさい!」


 私は切れた。皇妃様を怒鳴りつけた。このクソ忙しいのにそんな泣き言聞いてる場合じゃない。私はアルステイン様に帝都を頼むと頼まれたのだ。皇妃様が何を言おうと逃げて生き延びて頂く。


 私は皇妃様の腕を掴んだ。


「行きますよ!早く!」


 皇妃様が驚いた顔をしているが構っていられない。あ、廊下の向こうからガシャガシャという音がする。兵士の鎧の擦れる音だ。大使が庭園にいた兵士を呼び込んだに違いない。


「我々が食い止めます!お早く!」


 騎士たちが言う。しかし、私は首を横に振った。


「ダメです!あなた達も逃げなさい!そして、城壁の外のスティーズ将軍に皇帝陛下の脱出を伝えなさい!」


 4人ばかり立ちふさがっても気休めにしかならない。無駄死にさせたら寝覚めが悪い。


 私は皇妃様の背中を押すようにして走り出した。騎士たちがドアを閉める音がした。階段を駆け下りエントランスへ。広大なエントランスホールを突っ切って奥の階段へ。階段に足を掛けたところで。


「いたぞ!」


 声に思わず振り向くと、兵士達が東館から降りる階段にいた。20人くらい。私は皇妃様を押した。


「急いで!」


 階段を駆け上り二階へ。そして廊下を走り奥の階段へ。


 ・・・マズい。限界。私が。


 今日は朝から走り詰めだもの。しかもさっき皇帝陛下を担いで走ったりまでした。体力があると言っても限度がある。しかも、恐らくは全力疾走なぞしたことが無いだろう皇妃様はとっくに限界らしく、それを押して走っているのだ。汗は出るは脚はガクガクだわ目まで霞んできた。


 根性で三階への階段までは来たが、駆け上るなんてとても無理だ。皇妃様を押しながらフラフラ上るのがやっとだ。


「いたぞ!こっちだ!」


 ダメだ。兵士が来ちゃう!だけどどうにも脚が動かない。もう少し、階段を上がって少し行けば例の部屋の筈なのに!


 階段の中ほどまで来た時、階段の下に兵士が到達したのが見えた。も、もうダメだ!


 諦め掛けたその時だった。


 突然、ポンと軽い音と共に階段の下が煙に包まれる。同時に兵士達の悲鳴が起こった。な、なに?と思う間も無く手を引っ張られる。


「無茶をしてくれるなと言ったろう!」


 見ると◯◯さんが手を引っ張ってくれていた。もう一人、侍女の服を着た人が皇妃様を小脇に抱えている。


「急いで!」


 私は最後の力を振り絞って階段を上がりきり、廊下の突き当たりのドアまで走る。◯◯さん達は煙幕の出る球を兵士達に投げつけている。煙が漂ってくると目に染みるから、ただの煙では無さそうだ。


 ブレスレットを広げて捻る。そして凹みに突っ込んだ。仕掛けが動く音と鍵が外れる音。


「ありがとう!」


 と私が振り返った時にはもう二人はいなかった。早技だ。私は慌てて皇妃様を部屋の中に押し込んで扉を閉めた。鍵が掛かった音がする。丈夫な扉みたいだからしばらくは保つだろう。


 私はヨロヨロと皇妃様を支えつつ皇妃の座に近付き、裏面の凹みにブレスレットを差し込む。椅子が動いて昇降機の入り口が開く。私は皇妃様に手を貸して中に入ってもらった。こ、これで、良し。一安心だ。


 ・・・って、私は?私の分は!公爵邸で昇降機から降りた時は出口に昇降機が降りるっぽい穴は3つあった。だからもう一つくらいある筈だが、場所が分からない。


 どこ!私がパニックになりそうになっていると、元の位置に戻りつつある皇妃の座の穴から皇妃様の声がうっすら聞こえた。


「イルミーレ様!壁です!奥の壁でございます!」


 壁?私は突き当たりの壁に走り寄る。例の凹みがあった。私はブレスレットを差し込む。すると、ほど近い床が落とし穴のようにポカっと開いた。私は確認する余裕も無くそこに飛び込んだ。


 幸いトラップという事も無く、昇降機は下がり始め、穴は塞がり真っ暗になる。た、助かった。私は安堵と疲労で昇降機の狭い空間でぐったりと座り込んだ。


 も、もう二度とやらない・・・。冒険活劇はもうコリゴリだわ!


 ・・・しかしそれで終わりでは無かった。昇降機を降りたら、力尽きた皇帝陛下と皇妃様がぐったりと倒れており、私はもはや泣きながら一人で小舟を用意し、お二人に何とか小舟に乗り込んでもらい、最後に私も何とか小舟に転がり込んだ。


 ゴトゴト揺れる小舟の中で、限界を超え過ぎた私は完全に意識を失った。




 起きたら公爵邸の自分のベッドだった。


 ・・・まるっと夢落ち?そう思うくらい意識が飛んでいた。私は身体を起こそう、と手を動かそうとした。


「ギャ~!」


 思わずお嬢様忘れて叫んでしまった。痛い身体がちょっと動かしただけで痛い。何これ!


 あまりの痛みに呻いていると、天幕が開いてエルグリアが飛び込んで来た。


「どういたしましたか!?奥様!」


「え、エルグリア・・・、身体が痛くて動きません・・・。私、どうしてしまったのでしょうか・・・」


 私が不安でえぐえぐ泣きながら言うと、エルグリアは安堵を表情に表しながら言った。


「ただの筋肉痛でございますよ。まったく。無茶をなさるからです」


 そして頭を撫でてくれた。


 身動きするだけでも激痛が全身を駆け巡るので、寝たまま食事を食べさせて貰ったり水を飲ませて貰ったりしつつ、私が意識を失ってしまった後の話を聞く。


 なんでも、私と皇帝陛下夫妻を乗せた小舟は無事に脱出し、帝都の水路に出たのだが、三人とも力尽きて倒れており、流されっぱなしになっていたらしい。


 それを善良な市民が発見して治安維持のために巡回している兵士に通報。兵士は舟を岸に寄せ、乗っている者たちを確認すると、どう見ても高位の貴族とその侍女(私だ)である。兵士は上役に通報。その上役は貴族の血筋で皇帝陛下の顔を知っていて仰天。慌ててスティーズ将軍に報告した。


 帝宮攻略の指揮を取っていたスティーズ将軍も事の重大さに駆け付け、皇帝陛下夫妻だけで無く私まで確認して更に仰天し、馬車に丁重に載せて、既に皇国兵士が排除されていた公爵邸に担ぎ込んだのだそうだ。現在、皇帝陛下夫妻も公爵邸で療養しているらしい。


 ・・・詰めが甘過ぎる。小舟を発見したのが善良で無い市民だったら大変な事になる所だった。というか、私は脱出装置を造った人に物申したい。皇族の体力の無さ加減を舐めすぎだと。せめて舟も自動的に浮かべられるようにして欲しかったよ。


 皇帝陛下夫妻と私の無事を確認したスティーズ将軍は心置きなく帝宮に突入し、皇国兵士を排除。宰相様と皇国大使も無事に捕らえたそうだ。一安心である。


 ちなみに私は丸2日間意識を失っていたらしい。エルグリアはむちゃくちゃ心配してくれて、2日間ずっと不寝番に付いていてくれたのだそうだ。


 私が起きられるようになるまで更に2日間掛かった。歩けるようになってから皇帝陛下夫妻をお見舞いしたのだが、とりあえずはお元気そうだった。しきりに感謝されたが、大分不敬な扱いをしてしまった身としては冷や汗を禁じ得ない。


 皇帝陛下や私の無事を案じて押し寄せる貴族達を安心させる為に私と皇妃様で手分けして面会やお茶会をし、皇国大使館の制圧などをしたスティーズ将軍の報告を聞いたり、皇国商人と面会したりして大忙しで過ごして二週間後。


 アルステイン様が皇国軍を撃ち破ったという捷報が届いた。


 




 



 

 


 




 


 


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