静かな海の夏休み

波の音だけ響く浜辺で

今年はたったひとりで

海の向こうを見つめているの


リフレイン、リフレイン

波の音ばかりが響いてる


君に出会って幸せだったけど

きっと失ったものもあったし

同時に悲しみもあったんだろう


例えばそうだなあ

ひとりの寂しさとかそんなもの

あなたがいるのが当たり前だと

思い込んでしまっているから

この波の音が随分静かに聞こえるの


だけどどんなに過去を懐かしんでも

昔に戻ることはできないから

私は今日もここから未来を

あなたのことを考えてるの


海はどこにでも繋がってる

空はどこからでも見えている

星はどこからでも照らしてる

だから世界は繋がってる


そんな優しい綺麗事を

信じたほうが楽でいられる


世界は巡るはずだから

地球は巡るはずだから


ひとりで悩み続けても

きっと答えはでないから

結局私はいつも通り

ここから祈るしかなくてさあ


この寂しさはいつか終わると

夏が終わればまた会えると

信じさせていてほしい


いつも通り待っているから

この夏の終わりをここから

あなたに想いを向けているから

どこかで繋がってるというのなら

どこかからでもいいからさ

あなたを感じさせてよね


今この想いを海に流したら

あなたに届くだろうかと

小さな望みを小さな雫に詰め込んで


そっと一粒海に流したの

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