この世界に祝福を

君に向かってこの手を空へ

高く高く手を伸ばして

大きく大きく振ったんだ

さよならとは言わないから

ほんの少しだけ離れるだけさ


君の声が君の笑顔が

近づくたびに嬉しくて

見つけるたびに恋しくて

空へ舞い上がるような気持ちも

この手いっぱいにこめて

いつもこの手が伝える熱が

ふたりを確実に繋いでた


僕らいつも一緒に生きて

毎日変わらない日々を

変わらぬ君と生きてきて


だけどそれじゃ物足りなくて

夢を追いかけたかったんだ君は

離れることは正直寂しくて

だけど夢見る君が素敵で

その目に映る夢の形は

君にとって特別なものなんだろう


毎日遅くまで頑張っていて

溜息つくのは何度目だろう

不安そうに俯くのは何度目かな


それでも君はまっすぐに

夢見て走り続けてるんだな

悩んで悩んで決めたことなら


僕はこの手で全力で

君の背中を押すって決めたんだ


君がね

君がいいっていうことは

僕にとってもいいことなんだ


どこにだっていっていいよ

疲れたら休んでいいよ


この世界のどこかにいる君を

僕はここから見守ってる

待ってるなんて言わないよ

僕も僕で歩いてい遠い未来の

どこかの道で必ず隣に立てるよう

そんな日を2人で夢見ていよう

近い将来を夢見ていよう


僕はすごく単純に

信じられるんだよ

そんな未来が来るってこと

道なき道を進んでくんだ

進路さえも見定まらなくて

だけどこの一歩のことを

いつか誇る日が来るから


君を見送る時だけは

涙を許してほしいんだ

そのあときっと笑顔で見送るから

君の背中に向けてこの手を振って

涙を拭ってそして言うんだ


「友よ いつか」


素晴らしい未来の先でまた会おう

そして今度は祝福の握手をしよう


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