雲間の月が夢を晴らして


この瞬間が続けば良いなと

何度何度も思ってきたの

睫毛が触れるほど近くにいるあなたと

触れ合っているこの瞬間が


このままこれでいいのかなんて

本当は答えはわかってるのに

言えなかったの、2人のために


今日は随分おしゃれをしてきたんだね

約束の時間、会った時から思ってた

きっと今日は伝えてくれる日なんだね


私はあえて知らないフリして

純粋なあなたが思ってるより

女の子って小賢しいんだよ


最終電車が動き出す前

あなたがようやく言った言葉


本気なんだと信じても良いよね

イタズラ好きなあなただから

気まぐれかもしれないって

ちょっとは思ってるんだけど

わかっていたつもりなのに

なんだか信じられないよ


最終電車のベルの音が後ろで響く

今日はもう帰れないな


今日からは別の場所へ

2人で帰れるんだって

真っ赤なあなたの顔をみて

ようやく本当に信じられたの


空飛ぶみたいに両手広げ

触れる笑顔と愛情いっぱい抱きしめて


この瞬間は夢じゃないといいなって

見たことのない神様にそっと祈って

月並みな言葉で君に応えて

月並みな2人の日々を夢に見よう


最終電車はいっちゃった

どこ行こうね 何も浮かばないから

このままいつも通り歩いて帰るの

悩んで迷ってても仕方ないから

スニーカーで大正解


ああ、だから今日のあなたは

お酒をあまり呑まなかったんだね


しっかり地に足ついて

私の隣で歩くために

だけど心は夢見心地で

ふわふわ飛んでいくみたい

地面から浮かび上がってしまいそう


手を繋いで歩いて帰ろう

この温もりは、たぶんね

夢じゃないんだろうから



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