概要
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!神への長い道
ファーストコンタクトはSFの代表的ジャンルであるが、本作に登場する生命体はなかなかにユニークである。
8年前、ある電磁波が地球に向けて発信された。その内容は星間航行に必要なあらゆる理論、発信者たちの母星と思われる惑星の座標、そして未知の生物種の外見的特徴。これによって人類は誰もが宇宙へ簡単に行けるようになった。
そして民間人の伽と銀葉は、人類に接触を図った存在が宇宙空間にスターゲートを開いた際にたまたま一番近くにいたというだけで、ファーストコンタクトを務める大使に任命され、その惑星へ向かうことに。そこで二人が目撃したのは何者かが建造したと思わしき巨石構造物。しかしその中には虫のような生命…続きを読む - ★★★ Excellent!!!センス・オブ・ワンダーの階段を駆け上がるSF!
人類の元に届いた宇宙人のメッセージ。その手紙に従って宇宙人に会いに行く二人が出会ったものとは……というSFミステリー。
告白すると、最初はノット・フォー・ミーな作品である、と感じ「ました」。
そう、過去形です。
これが4話に入って「おっ!?」と変調。テーマである「神」についての語りがかなり良かったのですが、その後の展開も予想外のどんでん返しでたたみかけられ、最後に粋な台詞で締められて脱帽してしまいました。
「実はあの巨大構造物は……」「いやそれは無理あるでしょ」「でもそれは人類も同じでしょ」というやり取りの所は、た、確かに! という凄みがあります。
あれが神さまだったんだよ! …続きを読む - ★★★ Excellent!!!たった二つの冴えたやり方
自主企画『第三回偽物川小説大賞』に書き下ろし作品として提出され、そして三十八作品の頂点となる「大賞」に輝いた作品がこちら。
SFだ。すごくSFだ。それも古典的な意味でのSFだ。と、冒頭で思いました。この作品は冒頭が強いです。読み進めるうち、「どういう種類のSFかな?スペースオペラ的な展開になったりするのかな?」とかも思いました。
で、読み終えましたが、結論からいえばスペースオペラではないですね。もっとハードな奴でした。でもすっごく面白い。生物学系のSFだ。私が個人的に読むSFの八割以上は神林長平で、神林長平は工学系のSFの旗手なので、すごく新鮮でした。
内容について触れていきま…続きを読む