第20話 最難関問題
先週の金曜日。先輩はいきなり休みました。
なのでもしかしたら今日。月曜日も来ないのでは…。ってかもうあの教室に先輩は来ないのではないかとか私は土日の休みや月曜日の授業中とかいろいろ考えちゃったわけですよ。
授業とかも右から左。または左から右-って感じになりつつありましたね。いやでもちゃんとノートはとっていたから大丈夫のはずです。いろいろ抜けているかもしれませんが。教科書とか見ておいたら大丈夫でしょう。
あっ、でも逆に周りは私にあまり絡んでこなかったですね。今日は不機嫌とか思われたのか…。うるさい男子しか絡んできませんでしたね。まあそれに関しては完全に右から左へー。というんですかね。そんな対応をしておきましたが。
だって今の私は金曜日に突然来なかった先輩が気になっていたのですから。
とかまあいろいろ思っていた私でした。。
そして放課後になると…。ちょっと行きにくい。というのもありましたが。
いやだってまた先輩居ないと…。ですからね。
せっかく面白い場所。面白い先輩を見つけたのに突然消えるとか…。嫌じゃないですかー。
まあ先輩が2年生で朝熊先輩というのはわかっているので探せないこともないと思いましたが…。今まで本当に放課後以外では先輩を見たことありまえんからね。
先輩探すのが一番難しいかもですから。
とかまあまたいろいろ思いつつ放課後の廊下を歩いている私ですよ。
今日は天気は晴れなので廊下が明るいです。
なのに…。誰かつけっぱなしにしたんですかね?廊下の電気が付いています。
エコじゃないですね。ちなみに金曜日の薄暗い時は付いていませんでしたよ?どういうことですかね。ホントもう。
と、余計なことを思いつつ。急ぐわけでもなく。普通に歩いて特別棟の3階へ。
階段イチャイチャ組が居ましたがもちろんスルーです。
そして居水津の前に…。ってここで止まるとなんか入りにくくなりそうだったので私は止まることなく普通に入っていきました。
が、ちょっと余計なことを考えていたからか。
挨拶ということを忘れて無言で入って行っちゃいました。
すると…。
「今日は静かに入ってきたな」
そんな声が聞こえてきました。
あれ?これは…。最近私が放課後よく聞いていた声ですね。
って普通に先輩の声ですね。ってか今見てますし。いつも通りボサボサヘアーの先輩が座ってますよ。
まあ珍しいと言えば普通に先輩が声をかけてきたことですかね。
って…。まず言わないと言行けないのは…。
「普通にいたー!」
で、あってますかね?とりあえず思いついたことを言いました。
「…。なんだよ。静かに入って来たと思ったら。突然大声出して」
「いやいやいやいや。先輩金曜日無断欠席。いなかったじゃないですかー」
「はっ?いや金曜日は買い物だ」
「え、あー。なんだ。買い物ですか」
「だな」
「ですかですか…。じゃないですよ!なんで勝手に買い物行っちゃうんですか?
?私下校時間まで独りぼっちだったんですけど!」
「それは知らん」
「もう!」
先輩は普通にいつもの席に座っていた。とりあえず私は…。しまった。ハリセン今日は持ってない。と思いつつ。先輩の前へと行きました。
ってか買い物行くなら連絡ください!ですね。ってそうか連絡先そもそも知らなかったですか。
とか思いつつ先輩の前にドーン。ってその時に先輩の前。机の上を見て私は…。
「あれ?」
「どうした?」
「先輩。何してるんですか?パズルが居ませんよ?って積んではありますね。たくさんの種類って…。これ今までにしていたやつですか?」
「うん?」
今日の先輩はパズルを…。積んであるが、、、。やってはなかったです。ってこれは表紙とか私にも見覚えが…。ってやつでした。今まで先輩がしていたパズル雑誌が積まれていました。
積まれて…。ってうん?積んで何しているんでしょうか。この先輩。と思いつつ。
「ってか。あれ?先輩何してるんですか?」
「見ての通りプレゼント応募だな」
と、よくよく見るとパズル雑誌の横では大量のハガキと…。って先輩はペンを手に持っていますね。そしてハガキの横には…。雑誌ではなくて。多分解答用紙。応募用紙とか言うんですかね?答えが書かれている紙が置いてあります。
現状を整理というか…。まあ私は先輩の机の上の状況を確認して…。
「あー、これ今までしてたやつですか。って、先輩ハガキどんだけ…。って、無地のハガキ?」
「無地だな。ポストカードというかもしれんが…」
うん。応募ハガキって雑誌に付いている、物を使っているのかと思いましたが…。いやいや枚数がおかしいですね。ハガキの山がありますよ。
何百枚?レベルで積んでありました。ってこの先輩。ホント何してるんだか…。
と、思いつつ。
「なんでこんな大量に…」
「大量ってこれでも少ない方かと思うが…。まあこのハガキに必要事項と、解答書いて封筒に入れるから。無地のハガキ、ポストカードでいいからな」
「ってか。案となくもうわかっていて聞いていますが…。先輩大量にハガキで応募するつもりですか?」
「また封筒で94円の重さ。50グラムか。そのギリギリまで入れて送る。だな」
「こういうのって…。本。雑誌に付いているハガキ以外でも応募できるんですね」
「できるできる。ハガキ大で厚さのある紙ならOKとか書いてあるな」
そう言いながら先輩は応募方法?のところを見せてくれた。確かに封筒応募の場合はハガキ大の大きさの厚紙が可という文字が見えた。
「そうなんですかー、で、先輩は大量に応募と」
「だな。同じ94円分切手貼るならギリギリまで入れたいし」
「せこいというかなんというかですねー。って…。封筒って84円じゃなかったですか?私ファンレターとか書くんで…。確かその時って84円…」
「いや、84円だと25グラムまでだから。なら10円プラスして50グラムまでハガキ詰め込んだ方が多く送れるだろ」
「慣れてますね。ってか郵便局の職員さんですか?先輩は。ってか、腕疲れないですか?」
先ほどから私と話しつつも先輩はハガキに答えを書いていた。ってか。パズルの時は無視で。応募ハガキを書くときは話しながらできるんですね…。ってなら問題の途中でも絶対話せますよね?ねえ。ですよ。まあ今は話しているから変に話を変えませんがね。
「めっちゃ疲れるな。が、今はパズルないから。応募ハガキ書くくらいしかすることないからな」
「ってか、わざわざ学校でこんなことをしている理由は?」
「あー、まあ、家だとだからな。邪魔が入るとだし。まあここでも最近邪魔は入るが…」
「そうですか。ってか先輩。この封筒切手は貼らないんですか?全部貼ってませんけど、ってあー、流石に切手は家で貼るんですか」
「いや、普通に買い忘れただけだ」
「…。先輩やっぱ馬鹿?」
「おい、前から気になってたが。馬鹿馬鹿めっちゃ言ってくるよな?」
「パズル馬鹿ですよね?」
「また言ったよこいつ」
と、まあなんか今日はとっても先輩と教室で話しました。
ちなみにその後も先輩はとにかくハガキに答えを書いていました。
見ているとどんどん白紙だったハガキ。ポストカードに答えが…。各雑誌の答えを見つつ。ってプレゼント見つつですね。やっぱり欲しい物だけ送っているみたいですね。
私もチラチラプレゼントを見せてもらいましたが…。
商品券や図書カード。家電とか。結構いろいろプレゼントはありました。
まあ…。1名様とかあれ当たるんですかね。どれくらいの確率でしょうか?ってまあ送らないと当たらないから…。目の前の先輩みたいに必死にハガキに答えを皆さん書くんですかね。
♪♪~
そして本当に今日はチャイムが鳴るまでハガキに答えを書いている先輩でした。
まあでも今日はパズルではなかったからか。
書きながら話してくれたので褒めてあげましょうですね。
「お疲れ様です」
「いやー、腕痛いわ」
先輩はそんなことを言いながら片付けを開始しました。
「まあ先輩ずっとバカみたいに書いてましたからねー」
「また馬鹿言われたよ。ってか俺が怒らないとか思ってる?」
「はい」
「…」
いやいや先輩が怒るイメージなくはないですが…。こういう静かというか。あまり話さない人は溜めに溜めて大爆発…。があるかもと思いましたが…。
なんやかんやで先輩も絶対私が居る事を楽しんでいると勝手に思っているので…。大丈夫でしょうってことです。
「まあまあ。とりあえずお疲れ様でしたー。1回1万円で腕のマッサージとかしますよ?」
「いらん。っか1万円もあったら94円切手が100枚くらい買えるからそっち買うな」
「切手に負けたー。っかなんか先輩の計算やっぱり早い…。ってそうか。94×100なら9400円か。意外と簡単だった。って94円切手ってあるんですか?」
「うん?ああ、あるな。最近俺も知ったんだが。郵便局で聞いたらあったぞ」
「そうなんですかー。私84円と63円くらいしか必要としないんで知りませんでした。ってか切手ってそんなに種類ありました?」
「あるな。確か…。1円に2円。5円や10円20円他にも…100円や500円とかもあったような…」
「マジですか。ちょっと郵便局で見てみたくなりました」
と、ここで先輩が片付けを終えたため…私たちは下駄箱に向かって歩き出しました。ってうんうん。自然な流れで一緒に帰るようになりましたね。
進歩しました。
「ってか先輩郵便局はいつ行くんですか?」
「なんでだよ」
「えっ?付いていこうかと」
「いやいや付いてくる必要ないだろ、ってかさ。なんでお前は最近毎回居るんだ?」
「まあまあ面白いお馬鹿さん見つけましたから」
「また馬鹿と言われた俺…。ってか何が面白いんだか」
「面白いからいいんです。って先輩。ホントいつ行くんですか?まさかまた無断で水曜日に買い物。郵便局行こうとしてませんか?」
「…。いや、そのうち行くだけだ」
「あー。これマジで水曜日行こうとしてましたね。ということで。じゃ水曜日は郵便局へですね」
「いやいやマジでまだ決めてないから」
「じゃあ先輩。また私が悲しい放課後を迎えるとなんで、必ず放課後になったら特別棟のいつもの部屋に居てくださいよ?居なかったら…。噂を広げます」
「なんだよ噂って」
「先輩は知らないかもしれませんが私人気者ですからー。ちょこっとクラスの男子に。最近先輩にいじめられてるんですー。とか言ったら効果ありそうじゃないですか?」
「やめい。なんだよそれ。めっちゃ怖いじゃん」
「ってことで水曜日居てくださいね。あっ明日でもいいですけど?」
「いや明日は無理だ」
「そうですかー。じゃ水曜日ですね。ってことでさようならー」
と、話しているとあっという間に下駄箱。そして校門へと到着したため。私は先輩に手を振り自分の家へと向かいました。
いやいつもほって行かれるのでね。
たまには私が立ち去るっていいじゃないですか。ってことですよ。
って先輩ちゃんと水曜日居てくれるかなー。って火曜日と木曜日は先輩何しているんだろう…。
さっき。即答えたから…。大事な用事があるんですかね?うーん。まあそれは追々聞いていきましょうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます