戦国終わらず　～家康、夏の陣で討死～

この作品は、端的には「徳川家康が大坂の陣で戦没していたら」を描く、歴史群像劇です。

いわゆる日本の戦国乱世は、史実では大坂の陣をもって完全に終結したと言えますが、その最大の中心人物である徳川家康が大坂落城を前に戦死していたら、その後の情勢がどう推移したかは、歴史に興味のある人であれば誰もが想像したことと思います。
作品では冒頭、家康の戦死を描き、以後は群雄が割拠して、それぞれの思惑に沿って意外な勢力同士が手を結んだり、史実では活躍できなかった人物がスポットライトを浴びたりと、多くの人物たちの動きやその背景を丁寧に描いています。
この意外性と丁寧さが、本作の特に大きな魅力であると感じています…続きを読む

大阪夏の陣。
豊臣の滅亡を決定づけ、同時に戦国の世にピリオドを打った時代の一大転換点で、立役者徳川家康がまさかの戦死！
これにより一度は屈服したはずの群雄たちが、再び牙を研ぎ始め、日の本は混迷波乱の戦世へと逆戻り。
伊達、真田、島津、前田などお馴染み戦国大名たちの活躍から、正史では光が当たることのなかったあの武将この武人までもが次々と絡んで、日本全国を舞台にした壮大なエピソードが展開します。
馴染みの歴史とひと味違う、『もし万一』から斬新に紡ぎ出される濃厚IF戦国絵巻！

みんな読んで

日本一の兵・真田信繁（幸村）の活躍に胸弾んだかと思えば、独眼竜・伊達政宗の強かさに舌を巻く。ひこにゃん・井伊直孝の若きに青さを感じ、いつぞの総大将・毛利輝元の再起に野望を見る。
オススメです。

純粋に読み易くて、惹き込まれました。
本当にこんな展開の世界線があったと思わせる感じ、読んでてわくわくします。
ぜひこれからも楽しませて下さい♪