準決勝開幕!! さて、誰が勝ち上がるでしょうか!?
第10話 VS陣フウガ
準決勝1回戦目はアタシと陣フウガの試合になった。
さて、マジでどうしようか。
20分しか与えられなかった時間の中でスキルを考えなきゃいけないのは辛い。
相手からの受けた攻撃を倍にして返す、カウンター戦法を多様しているアタシにとって同じ防御タイプのロボとのバトルはやりにくい。
スキル、どうしよう、本当に。
「ホノオ、凄く考えてる」
「ホノオさんの使うネコノコバン、陣フウガが使うフウジンタイガーは同じ防御タイプだからね。カウンター戦法を多様するホノオさんからしてみれば戦いづらい相手だ、深く考えるのも無理はないと思うよ」
「うわっ!! アンタ、いつの間に私の隣に居たのよ!?」
ホノオの普段と違う様子を感じ取り独り言を呟いたはずのチヨは、しれっと隣に座っていたマフユの存在に驚くがマフユはそんなチヨの様子に動じることなくホノオをじっと見つめている。
「あの様子だと非常に悩み考えているようだ。もし、隣に行けたならボクがアドバイスをしてあげられるのに!!」
「は、はあ・・・・・・」
「なんや、フウガと戦うのは溫井ホノオかいな」
ホノオの傍に居たいと言い放つマフユに少し引いたチヨは後ろから聞こえた関西弁に反応し振り向く。
其処に居たのは、陣フウガの双子の兄、陣ライガだった。
「貴方はフウガくんの双子のお兄さんの陣ライガくんであってる?」
「あっとるで、アンタは溫井ホノオの友達さんやろ? わざわざ応援にくるなんて律儀やな~」
「友達だもの、当たり前でしょ」
「そうかい。隣、失礼するで」
ライガはチヨに断りを入れると隣に座ると立体ホログラム仕様のフィールドを見て、凄いな~と小さく感激する。
「こんな所でバトルするんかいな! オレも抽選に当たってたら、戦えたんに・・・・・・」
「ボクは敢えて応募しなかったけど、これを見せられては応募すればと考えたよ。ところで、君に質問。この試合、どっちが勝つと思うかい?」
マフユの突然に質問にライガは驚くことなくハッキリと解らんと言い放った。
「へえ、君の事だから、弟が勝つと言うのかと思ったよ」
「オレはそこまで単純やない。防御タイプの戦いは動かん、防御タイプは攻撃力は低い上に溫井ホノオのネコノコバンは重量級やからフウジンタイガーの方がスピードはある。
けど、彼奴は、フウガは強固な防御で相手の攻撃を防ぎながら徐々に相手に攻撃を与える、ジワジワと相手を追い詰めるような戦い方をするんや。で、溫井ホノオはカウンター戦法。
二人とも余り動きがない戦いをするタイプや。だから、どっちが勝つかなんてオレには解らん」
「ふうん。君って単純バカじゃなかったんだね」
「なんやとコラ!!」
「ちょっ、ちょっと、喧嘩しないでもうすぐ始まるわよ!!」
マフユの挑発にライガが乗ろうとするのを抑えながら、チヨはフィールドを指差した。
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