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⚠この内容はとても短いし、分かりにくいので読まなくても大丈夫です。⚠
ねえ、君。
僕ね、愛されたいんだ。
君が愛してくれる?
僕、愛されたいの。
あの人の代わりにじゃなくて、一人の人間として。
あの人の癖、言動。
その全部を真似しないといけないの。
上手く出来ないとぶたれる。
僕はね、生まれてきた君を抱きしめた時に決めたんだ。
僕の二の舞いにならないように。
でも、結局は僕のときより酷くなった。
だからね、僕を愛して。
僕を愛してくれた代わりに君を愛してあげるから。
僕のことを探して。
君と同じ場所に居るから。
僕を。
僕の罪を許して。
愛して。
僕も君を探し出す。
君と僕は巡り合う。
いつか。
いつか。
不思議な夢を見た。
ずっと、少年が話しかけてくる夢。
僕は声を出そうと、口を開いたり、閉じたりしたけれど声を出せなかった。
少年は喋るうちにだんだんと鼻声になっていった。そして、嗚咽が混じり始めて、泣いているんだと分かった。
僕が生まれてきた所を抱いたということは、兄か父なのだろうか。
でも、少年だから僕の兄なんだと思う。
『ちづき』
ノウルの声が何処からか聞こえてくる。
行かなきゃ、と思って、手をのばす。
僕は浮いている。
何処に?
わからない
皆の元へ行かなきゃいけないのに動けない
視線も一ミリすら動かせない
焦って、動こうとすると、するりと二本の腕が体を撫でてきた。
気持ち悪い。吐き気がする
「あぁ・・・つかまえた・・・ぼくを・・・ぼくを・・・・!あいして・・・・?」
いきなりギュッと抱きしめられて、右肩に重みがかかる。
視線を無理やり動かしてみると、白目の部分が真っ黒な人にじっと見つめられていて、悲鳴を上げた。
次の瞬間、夢から覚めた。
『ちづき、大丈夫か?魘されていたな』
ノウルが慰めるように、鼻先で肩を優しくトントンとしてくれる。
あの気色悪い感覚が消えていくような気がする。
「ありがとう・・・」
まぶたが重くなって、僕はもう一度夢の世界へと誘われた。
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