第10話

山野井さんが美人過ぎて。

しかもな。

その上、胸も大きくて、スタイルが超絶いいから。

ま、その、なんだ。

出てるとか出てて、くびれもあるっぽくて、

つまり、腰回りはきゅっとしてっから、

周りの男どもが、俺を羨む目で見てるわけで。

なんか、注目されててめちゃくちゃ恥ずかしかった。


「親友の女の子が彼氏に浮気されたんだって。

それで、私は彼女の愚痴話に付き合ってたの。

今夜は飲んで、忘れようって。

ぱーっとやろう!ってことになってね。

つい、羽目を外して飲んでしまったの...」


「気が付けば、日付け変わってて...」


「お酒弱いのに、付き合って飲んでたら、

このザマ...。ごめんね。迷惑かけて...」


「そうだったんですか...」


「それより、なんで??こんな時間に

出歩いているの?定時であがったんじゃないの?

それ、お風呂セット?」


「あ、えっと、ボロアパートの

風呂壊れちゃって。それで銭湯行こうとしたら

近くの銭湯は休みになってて。

それで、俺はまた歩いて違うとこに行かなきゃいけなく

なって...」


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