第14話 愛欲の日々になるのよ
領主の息子もアタシも草太世界でいう高校生くらいなのね。
若い二人の想いが通じ合ったらどうなるかなんて、わかるわよねぇ。
夜は当然のように毎晩抱かれ。
アタシの寝室に
「あぁ。今日も可愛い」
「ちょっと。今日は朝まではダメよ」
「なんでだ?」
「なんでだじゃないわよ。毎日まいにちキリがないでしょ?」
「……わかった。じゃあ一回だけ」
「一回だけならいいわよ」
※
「もう、むりぃ。ひあっ。もぅ、ゆるしてぇ」
気がつけば、アタシはねちこい愛撫でイかされ続け、なかなか降りてこられなくなっちゃってたわ。
「うん? まだこっちは一回もイけてない」
「やぁっ。も、つづきは、あした。あしたにしてぇ」
「明日も抱いていい?」
「いいっ。イイからぁっ」
やっと離れてくれて窓を見れば、
「あぁ……もう明日じゃないのよ」
「聖女の力があれば問題ない」
「そういう問題じゃな……ヤダ、ちょっと、なに?」
「まだ元気がありそうだ」
「ないっ。ないからぁっ」
「こっちはまだイッてないと言った」
「ひぁ、ダ、あぁああん!」
黄色い太陽に眉をしかめながら領主の息子と自分を癒して、お互い朝の仕事に向かったわ。
あぁ、こんな展開、草太世界のエロ本で読んだことあるわぁ。
回復しながらずーっとエッチするのってロマンなのかしらねぇって思ってたんだけど。
まさか自分が聖女の力でその立場になるとは思いもしなかったわよ。
まぁ回復できなかったらもっとグロッキーそうだから、回復できる聖女でラッキーよね。
朝食後、領主の奥さんと息子は執務室、おばぁちゃんは家事魔石をセットしてまわって、戻ってきたら特殊なものだけ手洗い、アタシはセットされた家事魔石に聖女の力をこめてまわるの。
それだけでお掃除とお洗濯が終わるんだから、魔方陣魔石さまさまよね!
アタシがまわり終わったら、サングリア風栄養ドリンクを作って執務室に届けるのよ。
これ作るとき、エルフの呪文じゃなくて聖女の呪文にしたら、まさに栄養ドリンクになったから、みんなで愛飲してるの。アタシも成人したから一緒に飲めて嬉しいわ。まぁアタシのとおばぁちゃんのはエルフ仕様だけどね。
最初は奥さんと息子二人で執務室で飲んでいたんだけど、せっかくだから全員の休憩時間にしようということになって、奥さんは厨房でおばぁちゃんと飲むようになったの。
小一時間ほどの(実質三十分くらいの)みんなの休憩時間なのね。
アタシは最初おばぁちゃんと飲んでたんだけど、奥さんが厨房に来るようになってからは、執務室で息子と飲むようになったわ。
二人きりになった息子は唇を合わせてきて、そのうちキスしながらあちこち触られるようになって。
今じゃさっそく聖女スカートの下に手を突っ込んできたわよ。
「ちょっ。また
「静かにすればバレない」
「そういう問題じゃなっ。あぁんっ」
「ほら、声」
「んんっ。ふっ。っんんん!」
あむっと口をふさがれたら文句も言えないじゃないの。
毎晩のように抱かれて、もうすっかり快楽堕ちしたこの身体は、すぐに欲しくてたまらなくなってしまうのよ。
「ほら、こっちもすっかり準備できてる」
「それはっ。アンタが朝までヤッあァっ」
椅子に座った息子の上に
「ほらここ、足りないって、もっと欲しいって」
「ひぁっあっあっ」
「声」
「んんー、っんちゅ、んぅっ」
息子はアタシの口の中を味わいながら、膝に乗ったアタシを軽々持ち上げてはおろすのを繰り返す。
領主の息子の身体つきはすっかり大人の男性で、農作業しているからかガッチリガテン系なのね。
アタシはと言えば、年齢は高校生ながらも見た目は平均的な女子中学生くらいにしか育ってないの。
だから息子はアタシを簡単に揺さぶれるわけよ。
声を出せないから快楽を逃せないまま、あっと言う間にのぼりつめてしまったわ。
それに続いて脱力した息子は、唇を離して、荒い息のままアタシをぎゅっと抱きしめる。
アタシはすぐに浄化の魔法を使うのよ。
匂いの元だけは早く消さないと匂いが残っちゃうんだから。
息子が脱力している隙に、さっさと膝の上から降りて窓を開ける。
「さ、今はこれでおしまいよっ」
「もう一回」
「ダメ」
「じゃあ夜」
「まぁ夜なら」
「じゃあ今夜、絶対」
これってなんかハメられてるような気がしないでもないんだけど、とにかくこの場は切り抜けたわよね?
ま、まぁ。こんな感じで午前は執務室で。
で、また夜に戻るかと思いきや、最近はちょっと違っていてね。
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