第5話(孝介本人side)


「あぁぁ~…さっきから頭が痛いんだよな。」


テストを受けるかどうかで悩んで20分ぐらいが経った。

俺は、必死に悩んでいた。さっきから、頭が「本能」と「理性」に浸食されそうなぐらい動いていて、思考もグルグルと動いている。

俺はうずくまりたくなりそうな体を震わせた。


…と思っていたら。


「…結局は、俺の好きなようにするか!」

突然頭の中が軽くなり、楽になった。

今までなんで悩んでいたんだ?…とさえ思ってしまうぐらいの軽さだ。


「孝介ー、もう家を出る時間だけど!」

「!」

俺は思わずドアの方を向いた。ドアは閉まっているが、下の階から母親の声が響いてきた。

俺は、その軽くなった頭で考えた。考えに考えて考えた結果…。


「…ごめん、今行く!」


僕は、自分の決めた行動を始めた。

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