君の心に1つの光が灯るまで

湿った空気で偏頭痛をよぶ6月。


日ノ原高校のカウンセラーをしている速水惺は、ある1人の女子生徒のカウンセリングをすることになった。

そんな彼女の悩みの一言目が､
「先生､私、"無能"なんです」

彼女の言葉を聞いて、俺は彼女を救いたいと思った。


外面や学歴はよくても､内面がクズで最低無能な俺。


でも、いつか、いつか自分を変えたいと心の奥底で思っていた。

そんな最低無能な俺を彼女は変えてくれた。



湿ったく、蒸し暑い夏。

最低無能な自分を変えたいと思っているカウンセラーと自分を無能だと言う1人の女子生徒の物語。