春季大攻勢

『ypaaaaaaaaaaaaaaaaa!』

 大地を震わす怒号があたりに響く。

「クソ、また赤共か!」

 塹壕にこもるイギリス兵が怒りの声を出す。

「えぇい!グチグチ言ってないで手を動かせ!」

 そいつの隣に座っていたイギリス兵が塹壕から顔を出し、銃を構える。

「は?」

 イギリス兵はそこで見た光景を前に呆然と声を出す。

 目の前に広がるのは見たことない戦車の蹂躙劇。

 そこにいたのは見慣れたソ連兵でも、中東の国々の兵でもなかった。

 なのに、

『ypaaaaaaaaaaaaaaaaa!』

 そう叫ぶ。

 なんだ、なんなんだあいつら。

 東洋人か?

 狂っていやがる。

 共産主義国を蹂躙しながらなんてものを叫んでいるんだ。

 東洋人らしき軍隊は心底楽しそうに笑った後、表情を引き締める。

『天皇陛下万歳ー!』

 そして大地を震わせるような大声で叫んだ。

 ビリビリとイギリス兵の体に衝撃が走る。

 奥の方から銃剣を持った東洋人らしき軍隊の歩兵が相手の塹壕に突撃していく。

「天皇陛下万歳」

 イギリス兵はこの言葉に聞き覚えがあった。

 確か上官に……。

 あぁ、なるほど。

 そうか。

 彼らは日本軍か!

 チリンチリンと軽快な音が響く。

「チャリで来た!」

 とある自転車に乗った日本兵がドヤ顔で告げた。

 

 ■■■■■


 春季大攻勢。

 大日本帝国が冬明けのタイミングで大規模な攻勢を開始した。

 シベリア方面では攻勢をかけたはいいものの、大して進まなかった。

 いくら冬が明けたとはいえ、シベリアの寒さは厳しかった。

 だがしかし、確実に進行はできた。

 大躍進したのがイラン方面だった。

 共産主義に染まった中東の国々はすべて降伏にまで追い込んだ。

 そして、スエズ運河を必死に防衛していたイギリス軍と合流。

 アフリカでも進撃が始まった。

 それと並行してイラン方面からのソ連への進行も開始した。

 そして、ソ連の重要な拠点であるバグー油田の確保にも成功。

 更に日本軍は快進撃を続け、僕が元いた世界でナチス・ドイツとソ連が激戦を繰り広げたスターリングラードをなんと軽々と占領。

 首都モスクワに向けて進撃を続けている。

 孤軍一人防戦を繰り広げていたドイツもソ連戦線での攻勢を開始。

 何度も繰り返されていた無茶な攻勢によって疲弊していたソ連軍を安々と撃破し、ドニエプルラインを突破にも成功していた。

 それだけでなく、まさかのイギリス軍がレニングラードに上陸作戦を実施。

 そして、成功させた。

 三方から進撃され、スターリングラードもレーニングラードも落とされたソ連の降伏は近いだろう。



 やばいよ。モチベが切れたせいでクソ適当だよ。

 あ、今ボクのモチベが一番高い小説『婚活に心を燃やす学園の劣等生は最強の異端審問官です!』を投稿しているのでぜひ読んで。

 これは完結まで毎日投稿頑張りたい。

 あとちょい。

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