大東亜共栄圏ってロマンだよね!フォ~!

『ご出席の皆様。静粛に願います』

 僕はラジオを通して聞こえてくる音声に耳を傾ける。

『ありがとうございます。では、私の前に並ぶ大日本帝国臣民並びにラジオを聞いている大日本帝国臣民諸君。我々は、我らアジア諸国は常に外敵の脅威に脅かされてきた。しかし!我ら強大なる大日本帝国はすべての外敵に勝利し、自由を勝ち取った!今や大日本帝国は世界第二位の列強国となった。そして、長きにわたる同盟国であるイギリスとの交渉の末、インド並びに豪州を開放することに成功いたしました。しかし、それでも今もなお欧米国の驚異に晒されているアジアの同胞が存在する。そんなことあってはならない。我らはその事実を認めるわけにはいかないのです。そこで一つ先日行われた東京会議にて国家に関わる重大な取り決めがされれたため発表させていただきます。我々大日本帝国はアジア人の秩序の建設と、欧米国からのアジア人開放を目的とする新陣営『大東亜共栄圏』の設立を宣言します!」

 やっぱ大東亜共栄圏ってロマンだよね。

 異論は認めない。

 某ゲームで大東亜共栄圏とか言いながら、世界を支配したりするのが好きだった。今はもうできないけど。

 というか、僕が元いた世界で大東亜共栄圏が作られるルートないかな。

 拡大する中国へ対抗するため、日本とかインドとかインドネシアとかフィリピンとか。アジアの国々が協力してEUみたいなのを作るみたいなので。

 中国の対抗のためならワンチャン作れそうなんだけどなー。

 僕が政治家だったら作る。

 ロマンのために。

『自由で平等な社会の実現を掲げる共栄圏にはアジアの各国。そして、北米大陸の西岸に位置する唯一の正当な政府。アメリカ合衆国が加盟いたします。共産主義が光を覆う情勢のなか我々はここに『民主主義の砦』を築くことを誓います。日本と米国そしてアジアの国々との強固な連携により太平洋一体に自由主義が広がっていくことでしょう。偉大なる皇国によるアジアの開放を!虐げられるアジアの同胞のためなら我らは戦争すら辞さない!以上です』

 

 ■■■■■


 日本が大東亜共栄圏の設立を宣言してからすぐに、ドイツから会談の要請が届いた。

 まぁ当然だろう。

 虐げられるアジアの同胞のためなら戦争すら辞さない。ということは、アジアに植民地を持つドイツへの宣戦布告と同義だろう。

 もうすでにドイツは四方を共産主義勢力に囲まれているのだ。

 さらに敵を増やすわけにもいかないのだろう。

 会談の結果、ドイツが東南アジアの植民地をすべて手放し大日本帝国の影響下に置かれることとなった。

 そして、僕元いた世界の日独伊三国同盟のように、日独英三国同盟が結ばれた。

 内容も日独伊三国同盟と似たような感じだった。

 米国はまだアメリカ内戦が終わったいないことを考慮し、三国同盟に参加することはなかった。

 その代わりに、日本と太平洋同盟を結んだ。

 これはハワイなどの旧アメリカ領を完全に日本領と認める代わりに、アメリカ内戦の際に必ず手助けするというものだ。

 日本の外交はこんな感じであると秘書くんから報告を受けた。

 外交僕がやっちゃだめ?日英同盟のときは僕が外交してたよ?

 あ?だめ?

 残念。

 



 お久しぶりです。

 なんか別の小説ダラダラ書いてたら、予約投稿していた分がなくなっていることにも気づかず、更新を途絶えさせていたアホです。これから毎日投稿頑張る。

 学校忙しなかったら、毎日投稿する。

 ちなみに書いてた小説は『私が毎日殺す君の名を私は知らない』です。

 よかったら見てね。

 歴史ものじゃないですけど。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る