第5話読書と、家庭ごっこ

びっくり!

いきなり母の人格、行動が変わった。

いきなり、テレビに出てくるお母さんに。

毎朝朝ごはんが出てくる。

びっくり、朝ごはんのメニューて、味噌汁、目玉焼き、サラダ、ご飯、たまにウィンナーついたり、干物だったり。

平等のご飯なんだね。

その真っ赤なネイルはやめたんだね。

暴力も、ネグレクトも。

気持ち悪くて感情が欠如している。

朝から食べるという習慣がないので、親ごっこしている親が気持ち悪い。

新しいお義父さんは小太りの執念深い、頭が輝いている人。

だって、小学生の時に捕まえたウナギを先生に渡さなかっだから、嫌がらせされたって。

45歳でまだ、その事で執念深く怒っているのが気持ち悪い。思い出の笑い話なら、分かるけど。その頃から、勉強が嫌いになった。

でも、本は大好きで親が貯めている蟹の貯金箱から、500円玉を大量に頂き新しく出来た本屋に行く。

ワクワク何を読もう

私は本を読むのが好きで、雑食で、頭がいいと思われたくて、読書をしているわけじゃない。今でも1番好きなのは、辞書。岩波書店。

その時に手にしたのは、タイトルが気に入って買った人間失格、それと、ファンタジー文庫。人間失格は何度も何度も読んだ。

私は、人間なんてありのまま受け入れてくれる人なんかほぼいないし、人間は傷つかないように、薄いバールのようなものを身にまとっていると思う。寂しい、愛に飢えていたんだなと。純粋過ぎて、この世界では生きるのが辛かったんだなって。

ただ、死ぬなら1人で死ねばいいのになって。

ファンタジーは、綺麗な世界。ドラゴンに魔法に、友情。獣人とかが好きで、夢中で読んだ。もちろん、友達とも遊んだ。

家に帰ると晩御飯。

気持ち悪い。

私は母の食事を食べたら吐いた。

人格が変わり、子供想いの親という設定が気持ち悪くて。

親のエゴで気に入らない、人間と断絶させる為に引越しした。

私の心は壊死したんだと。

そういう人だよね。

って言うしか、思わない。

ただ、思ったのは束縛は嫌い。

今まで男しか世界に無かったのに。

年に2回夜の仕事の旅行で、1週間いなくて。

冷蔵庫には未調理の食材が入っていて。

生のままウィンナー食べたり、肉に火を通すだけ。野菜に塩をふったり。

食べ物が無くなると、マカロニ噛んだり。

横になっ手、時間が過ぎるのをまったり。

何故か、親と思えなくて。

よその子なのかなって。

母が旅行に行く時に、作られる大量のおにぎり。欲しくて、欲しくて、食べたくて、食べたくて、凄い勇気を出して

「一つちょうだい」

くれるものだと思っていた。日本昔ばなしではそうだから。

でもね

「これは、旅行用」

手も叩かれ、初めて2段ベッドの上で泣いた。

理由なんて、分からない。

愛されてないんだ。

邪魔なんだ。

私は要らない子なんだ。

小学生から、今思えば摂食障害だとおもう。

食べたら吐かなきゃって、思ったのは小学2年生。給食で生きていた。母の料理は食べてはいけないと信じていたから。

食べられるのは、選ばれた人だけって。

友達と沢山遊んで、プールに行ってマックで食べた時も、美味しくて感動したけど。

嘔吐した。

揚げ物なんて、ハンバーグなんて子供の為に

作る人じゃないから、びっくりしたんだと思う。ただ、私は可哀想じゃない。友達がいて

本が読めて、幸せだと思っている。

一緒に図書館の帰りに、ジュースを飲む友達親友がいる。

人間望み過ぎはだめなんだと。

火傷を作りながら、目玉焼きを焼いたり位しか出来なかった。

でも、殺されない事に感謝した。

ある日、お酒に酔っ払った母が

「親に口答えするな」

私はただ今から、友達と約束してるから洗濯は出来ないと、断っただけで。

そしたら、私にめがけて食器棚にある食器が私にめがけて飛んできた。

私は避けなかった。

どうでもいい。

腕や足に激痛が走る。

身長が低いので、顔には当たらない。

どれだけの時間か分からないけど。

顔にあたらなかった母にぶたれる。

日常なので、心が壊死しているから。

ただ、棒のように立っているだけ。

「お皿勿体ないな」

母からでた言葉

「楽しかった?」

純粋に聞いてみた。

母は、カウンターに置いてあるタバコに火をつけて、一服

「疲れた、お前が言うこと聞かないのが悪い」

私が悪いって。

お好きにどうぞ。


そんな母が再婚してから、お弁当を作り別人になった。ジキルとハイドみたいな。

それが中学生。

私は疲れた時は、詩集も読んだり。

活字がすきなんですよね。

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