第1話 始めよう

八月十一日八時半。いつもならホームルームが始まる時間だが、担任が上がってこない。それもそのはず。学校に脅迫文が送れておりそれについての職員会議が行われていることだろう。


では、始めよう。


ピッ


黒板の横にあるモニターに電源が入り、黒目線が顔中を覆っており、背景は何の変哲もないコンクリートの壁が映し出される。


『どうも皆さん。今から、大事な大事な話があるので席にお座りください。』


赤子に言うような煽り口調で話す映像の先にいるのは、僕の分身のようなものだ。


『皆さんは今からの日本を背負っていく存在です。ですが日本は今、腐りにくさっています。皆さんの一存で未来を変えることができるんです。つまり、あなたたちには選択する権利があるわけです。』


変声機で変えられた声から読み取れる感情はないな等しいだろう。しかし、前座はこれで終わりだ。


『なので、あなたたちの精神力と判断力となにを選択するかを見させていただきます。なので簡単なゲームをしましょう。殺し合ってください。』


みんなはわけがわからないと言わんばかりでスマホをいじり出している。


『皆さんに一つだけ能力を与えます。同じものを持つ人もいると思いますが、そこは堪忍ということで。このゲームの終了条件は幾つかあります。一つ目は、全国の高校生一%を残す。二つ目、全国の高校生の中から男子一人、女子一人を残す。三つ目、ゲームマスターの、この私を倒し、ゲーム終了です。ちなみに死んでしまったら、空にある丸い球体に運ばれます。復活システムもありますが、一人につき四人の生贄を出してもらいます。皆さんにはカードが配られますのでそれをご提出ください。』


ああ、もう少ししたら始まる。追い詰められた人間の残酷な物語が。楽しみだ。



『注意事項を話したいと思います。関係のない一般人を巻き込んだり、故意に殺したらペナルティを課します。あと、戦闘になった場合は生中継で放送されます。他にも色々放送されます。注意事項は以上です。

学校一つごとに二人、最強能力を持つプレイヤーを設置します。その人の仲間になり、有利にゲームを進めましょう。高校生の数は逐一わかるようにします。放送は以上です。

残り高校生3080241人。


ゲームスタートです。』


手元にカードが出現する。始まった。


このゲームで会えるかな?






僕の彼女に、、、




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


どうも。作者です。高校生を一割としていたんですが、多かったので一%にしました。すいません。この物語はどのルートで完結してほしいか、アンケートを取ります。


ハッピーエンド バッドエンド

トゥルーエンド


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フィクサーは仮面の下で嘲笑う 笹篠巴 @daiagunesu

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