220文字 ラプンツェルに登場する王子がハムレットだった件

 魔女によって、出口の無い塔に閉じ込められたラプンツェルという少女がいた。


「ラプンツェルや、髪を垂らしておくれなのじや〜!」

 魔女は、その長い髪を伝って、塔をよじ登り、出入りを繰り返していた。


 魔女が何度もそうこうしてるうち、デンマークからドイツの国境を越え、ハムレット王子がようやくその塔を訪れた頃には……。




 



 ラプンツェルはすっかりハゲていたという。

 王子は言った。

「尼寺へ行け……」


 〈完〉


(中世ヨーロッパの尼さんが頭をまるめてるのか知りません)

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