400文字 マニアな赤ずきん

 赤ずきんはママにお使いを頼まれた。


 オババ(87歳)の家まで、ワインとケーキを持って行くようにと。


 オババの家に向かい森の中へと入ると、オオカミが現れた! 


 オオカミは、赤ずきんがオババの家へ行くことを知ると、赤ずきんに花を摘んで持って行ってあげると喜ばれるのではと提案した。

(オオカミとはいっても、人の言葉を話すので、肉食系男子の比喩だろう)


 ──赤ずきんは、察した。


 オオカミはその隙に、オババの家に向かい、きっとオババを食べるつもり……ん?


「あんたって、どんだけフケ専なの!? いやらしい意味で食べるのではなく、それとも人肉嗜好カニバリズムってやつ? 可愛いわたしはスルーして……」

 驚いた赤ずきんは言った。


 エッチな意味でも人肉にしても、もの凄いレアなとんでもないヘンタイさんだったのである!


 赤ずきんは、花は摘まず、そのヘンタイ肉食系男子がオババを食べるところを見学したいと思い、ルンルンと共にオババの家へと向かった。



 〈完〉

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