第10話 おっすオラ田吾作


 おっすオラ田吾作。

 いやぁ~。オラ視点で物語が始まるとは……とうとうオラの時代が来たでゲスな!



 実はいま……。

 ナルアスキー男爵さまの馬車の御者台に座って、出発を待っているところでゲス。


 これから王都までの長い旅路を、オラは御者として一人で馬を手繰ってちゃんと送り届けないといけないんでゲス。

 いやぁ~重責でゲス。

 

 まあでもしょうがないでゲス。

 オラには仕事が集まってくる宿命なんでゲスよ。

 やっぱり、仕事っていうのは……仕事のできる男が好きだからでゲスねぇ~。



 さてさて……。


 今日の男爵は、想い人をどうしても堕としたいらしく、久しぶりにヤリ馬車まで使用するほどの気合の入れよう。

 指示が出てから、オラも入念に掃除をしたんで、これはもう準備万端でゲスよ!


 それにしても、オラも全力で男爵を応援しないと……。

 こんなに気合を入れてる男爵は久しぶりだし、うまくいったら男爵邸のみんなにも大入り袋で寸志が配られるかも!


 ゲヘへ!

 そうしたらオラは久しぶりに、ちょっとエッチなお店に行けちゃうかもしれないでゲス!



「タゴサク! 出発します! 鍵をかけなさい!」

 あ、男爵から出発の指示がおりたでゲス。

「へい、よろこんで!」

 オラは寿司屋の店員みたいに威勢のいい返事をすると、ヤリ馬車のドアに施錠をしたでゲス。


「施錠よーし! 接続よーし! 前方よーし!」

 出発前に三点をちゃんと確認したオラは馬車を出発させたでゲス!

 こんなところで事故ったら、つまらないことになっちゃうから……オラは基本動作を怠らないんでゲスよ。


 さてさて馬車は無事出発できたわけでゲスが、いやぁ~これから、どんなハードなプレイが後ろの馬車で繰り広げられることやら……。

 くわばらくわばら。


 

---------------



 さっきから後ろの馬車から伝わってくる衝撃が凄いでゲス。

 これほどの衝撃が伝わってくるとは……。

 いままでの記録を大きく超えるハードさでゲスよ。


 一体……後ろの馬車のなかで何が起こってるんでゲスかねぇ。

 さっきから車体が揺れに揺れて……馬が動揺するのを必死で押さえ込んでいる感じなんでゲス。

 オラじゃなかったらやられてるでゲス~。


 実は……。

 オラには心配事があるんでゲス。





 男爵の使った後の馬車の掃除は大変なんでゲスよ。へへへ。


 一応、掃除の手間も考えて革張りにしたり撥水加工していたりするんでゲスが……。

 ただでさえハッスルするから、お手入れ大変!な感じなんでゲスよ。

 今日のハッスルぷりは、もう手の付けようがないでゲス……。


 お二人が下車した後には、オラが一人で掃除……。

 いまから戦々恐々でゲス!





 

 

 







■■あとがき■■

2021.12.15

「お前は……寝落ちしたはず!」

「ハハハ、残念だったな読者よ!」

「なぜだ!」

「たとえ寝落ちしたとしても睡眠時無呼吸症候群でむせって起きることができる我にとっては、意識を取り戻すことなど造作もないことよ!」

「な、なんだと!?」

「いつか朝起きることなく冷たくなっていたらすまんな!」


 というわけで、どうも筆者です。

 窒息しそうになって目が覚めました。

 明日もともと休暇とるつもりだったので病院行きますwwwwww


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る