概要
未来を失う未来も来ることを忘れないでね。
幼い頃に患った大病を克服した「おれ」は、二十代になる前に別の病によって命を落とし、その後、自分が生きていた世界を正しく終了させるため、世界が持つ記憶を整理する業務にあたっている。
「おれ」の同僚は五十年前に死んだ老女であり、彼女は世界が終わる十日前に業務を終えて旅立った。
「おれ」は彼女が残した仕事に取り組みつつ、世界の管理者に業務従事の対価として願った通り、世界の終わりまで、過酷な家庭環境に置かれた友人の「きみ」が生き延びることを祈る。
※「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」一次選考通過作品に若干の改稿を施したもの
「おれ」の同僚は五十年前に死んだ老女であり、彼女は世界が終わる十日前に業務を終えて旅立った。
「おれ」は彼女が残した仕事に取り組みつつ、世界の管理者に業務従事の対価として願った通り、世界の終わりまで、過酷な家庭環境に置かれた友人の「きみ」が生き延びることを祈る。
※「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」一次選考通過作品に若干の改稿を施したもの
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