2・ジャンルについて考える
皆さんは、ジャンルの設定やタグを設定するときに何を基準に決めるだろうか?
物語の分類(ジャンルやタグ)には、舞台、物語の方向性、主人公の所属するもの、テーマなどがある。
【例】
舞台:ファンタジー、現代、異世界など
世界観:中世ヨーロッパ、学校、剣と魔法の世界、妖怪や魔族が暮らすなど
分類:戦記物、歴史、SF、幻想など
物語の方向性:ハッピーエンド、バッドエンド、問題提起、恋愛ものヒューマンドラマ、推理、サスペンスなど
主人公の所属:学園もの、社会人、ブラック企業など
テーマ:悲恋もの、戦争、いじめ問題など
【ファンタジーと分類するときに】
ハイファンタジーというのは、なんとなく理解できると思う。
これは異世界、想像世界、架空世界を舞台とした物語を指す。
ローファンタジーとは=現代ファンタジーと呼ばれるもの。
これを検索してみると、実に多くのものが現代ファンタジーに属するのである。これはSFとファンタジーを省けば、全てのものが現代ファンタジーに属するといっても過言ではないくらい多いのだ。(厳密には違うものもある)
現実に非現実的なものを持ち込むと、ローファンタジーとなるようだ。
ただしこの分類に厳密性はなく、分類不可能な世界観も存在する。
ローファンタジーが現実に非現実を持ち込む世界観だとすると、対になるのはハイファンタジーではなく、異世界ファンタジーなのではないだろうか?
異世界ファンタジー(異世界転生、召喚、転移)というのは、空想、幻想、想像世界である異世界に現実を持ち込むものだからである。(例えば記憶や、文化など)
ジャンルを学び、考察することは何に繋がるのか?
それはらしさを出すことに繋がっていく。
リアリティというのは、自分が作り出した世界や人物に対して持たせればいいものである。しばしばこのリアリティをリアルさと勘違いする人がいるが、小説というのは空想に体験や知識、想像をプラスして書くものである。そのためリアリティが”ないから”持たせる必要があるのだ。
こんなこと起こりえないが、”起きそう、ありそう”というのがリアリティ。
生々しさ、まるで自分が体感しているように思えるのが”リアルさ”である。
リアリティというのは、自然な流れを産めば簡単に作り出せるもの。
例えば、敵に攻め込まれる場面でリアリティと出すには、どんな流れが自然だろうか? 火の手が上がるのが見えたり、現代なら報道があったり、ニュース速報があったり、逃げ惑う民衆を描いたり。
それに対し、リアルさというのは緻密性で変わってくるもの。
このようなことから、ジャンルについて考えることは、物語に深みやジャンルらしさを出すために大切なことなんだと思った。
レビューを書きながら学んだことを研究レポートに crazy’s7@体調不良により @crazy-s7
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