2:ファンタジーについて

1・方向性は二種類

 現代ものばかり書いたり、読んだりしている自分にとって、一番難しいのはファンタジーである。


 正しいことは言えないかもしれないが、ファンタジーの方向性は大きく二種。ローファンタジーとハイファンタジーという言葉もあることから、ここについては正しく認識できてる方だと思う。


・ハイファンタジーとは何か?

 簡単に言うと、世界観の一定なもの。当たり前ではあるが、世界観と世界は別物である。これを簡単に例えるなら、お国柄、文化に当たる部分が世界観。世界は日本そのもの。なので、世界観が変わらなければ、世界は形を変えても良いということ。

  

 A国とB国が合併してAB国になっても良いというような意味合い。

 ただし、世界観が変わるとハイファンタジーではなくなってしまうということだ。

分かるけど説明が難しいね。


・ローファンタジーとは何か?

 これはあやかしや妖怪など、現代ファンタジーを指すようである。これは突き詰めていくと、ファンタジーであり現代ファンタジーでもあるという物語は存在する。

 

 それに比べ、異世界ファンタジーという言葉はややこしい。ファンタジーはそもそも幻想、想像上、空想のものなどを指すので、異世界自体がファンタジーなんじゃない? などと思ったりもするが、おそらく異世界のファンタジーという意味ではなく、異世界に行くファンタジーという意味合いなのではないだろうか? (あくまでもこれは俺の見解)


 ではファンタジー自体はなんなのか?

 空想の産物である。あなたの想像を文字や画などに起こしたものがファンタジー。空想上の生き物や世界。


 ここでさらにややこしいのは、現代ファンタジーの”現代”が実在しない現代かもしれないということ。架空の街(現代風)を使ったあやかしものも現代ファンタジーなのである。ゲゲゲとかそうなんだろうな。たぶんだけど。


 なにがなにやら分からなくなってきたが、この物語に出てくるすべてのものがフィクションです! ということだね。


 そしてファンタジーと聞くと、妖精や魔法のイメージが強いが、それはあくまでも剣と魔法の世界であって、それらが存在しない物語もある。ただ、想像上の生き物が皆無だと、ファンタジーらしさは失われる。

 聖戦などといっても、魔法が存在せず中世ヨーロッパのイメージの戦記ものも、ファンタジーだしね。だからファンタジーは難しい。




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