4・異世界転生ものは何故、人の心を惹きつけたのか?

 これはずっと書こうと思っていて時間がなくて書けなかったもの。

 ある企画をしていて、気づいたことがあります。


 それは、小説を書くのにとても重要なことなのだけれど。

 小説を賞などに応募する時には、就職の面接の”動機”と同じく”何故そのジャンルで書くのか?”というものが必要となります。これはBLなどで説明すると非常に分かりやすいと思うのだけれど、BLの場合は”BLというジャンルで書く必要性”というものが必要不可決。男女でもいいのではないか、など置きかえが出来てしまうと、ダメなわけですよね。

 

 異世界転生ものは、そもそもどんなものなのか?

 それは、今の記憶や技術、知恵などを所持したまま第二の人生をやり直す物語であるということ。もし今状態のまま人生を幼少からやり直したら、うまい人生を歩めるのではないか? これが人を惹きつけた理由なのではないでしょうか。誰でも一度はそんなことを考えたことがあるのでは?

 チート系など存在はしますが、記憶を所持している時点で十分チートであるということを忘れてはいけない。これが活かせるかどうかでも物語の面白さが変わって来る。異世界に転生する理由が”やり直し”であること意識しなければ、面白さは充分に引き出せないと俺は思うのである。


 生前にどんな職業だったのか?

 どんな人生だったのか?


 異世界転生ものは大抵冒頭の方で死にますが、しっかりと生前について設定をしましょう。主人公が何故、異世界にてそんな判断をするのか? ただ”今”を書いていても深みは出ない。今の自分が前世での失敗や成功を元としていることが、転生ものの面白さや人を惹きつける力の一つになると感じる。


 もし、今の状態のまま異世界に行き魔法が使えたなら。

 王になれたなら。世界を変えようとしたなら。

 主人公の今と転生は深く結びついている。それが異世界転生の面白さであり、魅力であると思う。そしてファンタジーとの大きな違いは、前世が現代であるということ。現代の科学や知識を異世界ファンタジーの世界に流用しても違和感がおこらないという点だ。


 可能性は無限大。

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