3・しっくりくるファンタジー(異世界召喚)

 初コメントをいただき、誠にありがとうございます。研究レポートは、誰かの何かの役に立てばいいなという想いから公開しています。

 先日なろうで、異世界ものの基準を読みました。タグをつけるためには、ほぼ異世界に行った後の話でなければならないようです。そして現代から異世界に行くのが異世界タグ。となると歴史系から異世界へという斬新なタイプは異世界ものには含まれないのですね。とても残念ではありますが、アイデアとしては有りだと思います。


 この異世界召喚のタイトルが、何故しっくりくるファンタジーなのか?

 異世界系というのは現実主義で、こんなことはあり得ないと思っている人ほど、発想豊かに書けるジャンルなのではないか思っています。

 それに対しファンタジーを書かれる方というのは、空想直結型なのではないかと思っています。物語を現実と切り離して、空想として考えることができるタイプですね。


 この異世界召喚はいいとこ取りなんですよね。

 こう考える人にとっては凄くしっくりくるファンタジーなのです。

 例:ゲームをやっていて、そのゲームの世界に入って遊んでみたい。


 転生というのは、生まれ変わる。元々沢山書かれているカテゴリーでもあります。 時代を超えてなんていうのは、ギャルゲーにも多くありますしね。

 異世界転生というのは異世界で生まれ変わるもの。異世界が元々あるのか?

 それとも、生まれ変わった後に存在を知るのかは書き手や物語次第。


 異世界転移というのは、基本存在が分からないんですよね。

 主人公が異世界があったら行ってみたいなーと考えることはあっても。

 しかし、召喚は違うんですよ。これがとても面白いところなんです。


 転生では何らかの形でお亡くなりになり、神様に逢ったり会わなかったり、まあワンクッションのある物語。転移も基本神様に逢ったり会わなかったりしますが、何かしらのワンクッションを経てというパターンが多い。序章で、異世界の存在を知らしめている場合もあるかも知れませんが。

 ですが! 召喚というのは異世界から呼ばれるわけですよ。なので構成に自由度というのが加わる。ネタバレを避けて現代から時系列に書くのも悪くはないですが、一章が異世界というのもあり。何故ならこのカテゴリーは現代から人を呼ばなければならない理由、経緯、必然が必要だから。色んな場面からスタートできるということなのです。世界の終わりから、会議の最中から、異世界から人を呼ぶ儀式から。


 そう、始まり方のスタイルが無限大ということ。書き方によっては、名作を生めるジャンルなのです。行ってみたいと思わせる、これが読者を惹きつける要素にもなる。転生を書かれている方が圧倒的に多いわけですが、この召喚に関しては、どんな人でも書けるのではないか? と感じています。

 ゲームでもいい、映画でもいい、ドラマでもいい。何かの土台を作り、そこに住まう人が困ってしまう。最後の切り札として主人公は呼ばれる。果たしての呼ばれた理由とは?主人公の気づかなかった、人の役に立てる特技や性格、特性とは⁈


 面白い世界ですね。

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