紆余曲折(マレビト裏話あり)

 結局ある程度納得した状態で、「マレビトとスラッガー」改め「マレビトと高校球児」を完成させるまで相当の時間がかかってしまいました。


 自分の三日坊主もさることながら、仕事や日々の生活の中で、伝えたい結論みたいなものが描き始めた当初から徐々に変わってきたのが理由として大きい気がします。


 元々の始まりとしては「不思議な力でなんでもできちゃうかっこいいヒーロー」が存在して、「それに結局打ち負かされる意地の悪い悪役」が存在して、それらで二極化したような世界観が、わかりやすい勧善懲悪な世界観が、至るところで目につくようになったなーと感じたところから。「お膳立てされた力でなんでもできる」って本当に良いことか? と思い始めたのがきっかけでした。


 与えられた力で結果を出すことの是非について、今でも正直結論はわかりません。だって負けるより勝つ方が気持ちがいいし、失敗するより成功する方がみんなハッピーなのは確かですから。誰だって楽してヒーローになりたいですし、自分のすぐそばになんでもできちゃうヒーローがいたとして、純粋な憧れみたいな綺麗な感情なんて湧かないです。根っこの部分で負けず嫌いなので。


 そういった根幹の部分の他にも「どこまでのお膳立てならセーフなのか」とか「そうした外部のお膳立てがより良くなるのが科学技術発展のあるべき形であって、時代に逆行した主張をしてるんじゃないか」とか、色んなことが頭に浮かんで、結局自分の中でも納得感のある答えは出てませんでした……。とりあえず現時点で感じたことを伝えられてたらいいなーと思います。


 さて、仕事やプライベートの忙しさを盾にしながら、あんまり本格的に動けていなかった執筆活動ですが、こうやってひと段落ついたこともあって、再度頑張って動いていこうかなと思います。


 幸いなことに今の職場は比較的自由に休みを確保してくれていて、仕事の外で学ぶ機会を奨励されている。であれば色んな経験をして、楽しいことを見つけて、それを仕事にも還元できるのが楽しい生き方だなあと感じます。


 過去の投稿を見ると賞をとるんだとか、かっこいいこといっぱい言ってて、一方で全然有言実行できてなくて消したくなりますが、まあこれから少しずつそうした新たな動きもしていけたらいいなと思っています。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

藍色アーカイブ 群青 @Indigo0927

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ