第18話 『テロリストじゃァァァァ!!』



 店に戻ってきたアキラ達は店内に設置されたテレビでニュースを見ていた。




「へ〜、大企業の社長を人質に立て篭もる……。やべー奴もいるなー」




 煎餅を齧り、他人事のように見ていたアキラ。




 そんなアキラの元に武装をしたババアが現れる。




「とも子さん!?」




 エプロンに右手にはスリッパ、左手には布団叩き。老眼の眼鏡をかけて、アキラに言う。




「決戦に出かけるんじゃァァァァ!!」




 ババアはアキラを抱えると、ジョナサンと共に店を後にした。




 とも子達がやって来たのは、ジェイナス本社の隣にある小さなアパート。アパートのある部屋に入るとそこには迷彩服を着た男がいた。




「待っていましたよ。とも子さん」




 それを見たアキラは指を指して叫ぶ。




「テメェは万引き犯!?」




「あの時は申し訳ありません。でも、全ては奴に復讐するためなんです」




 アキラは頭に疑問符を浮かべる。だが、男は質問には答えない。




「そういえば自己紹介をしてませんでしたね。僕は足立 茂(あだち しげる)です。よろしく」




 自己紹介をしたシゲルはアキラに握手をしようと手を伸ばすが、アキラは戸惑いその手を取ることはできない。




 その横からジョナサンがシゲルの手を取った。




「イエス。仲良クシマショウ」




 なんだかよく分かっていなさそうだ。

 そんなやりとりをしている中、ババアは窓から外の様子を見る。




 外にはジェイナスを占拠したデパートヤマネを捕らえるべく、多くの警察が隣のビルを囲んでいる。




「それでお主は何をやる気なんじゃ?」





【後書き】


 続く

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