第17話 『絶体絶命じゃァァァァ!!』



 とも子に銃口を向ける迷彩服の男。




「何のようじゃ?」




 とも子はその場から動かずに男に質問する。




「そうですね。取り引きをしにきました」




 男はとも子に銃口を向けたまま、ある一枚の写真を地面に捨てる。

 その写真を見ると、そこには髭を生やした男の写真がある。




「お前の実力を見込んでの取り引きだ」




 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎




 都会に建てられた巨大なビル。それが高高の会社のビルだ。




「社長! 大変です!!」




 高高の元に一人の部下が駆け寄ってくる。




「どうした?」




 パソコンから目を離さずに説明を促す。すると部下はハンカチで汗を拭きながら答えた。




「デパートヤマネの社長が攻めてきました!!」




「なんだと……」




 デパートヤマネ。それは高高の営業するジェイナス何度も喧嘩を売ってきたライバル会社だ。

 こちらは大手企業で取り扱っている商品も違う。あのにデパートヤマネはこのジェイナスを極端に嫌い。サーバー攻撃や嫌がらせなど、多くのことをしてきた。




 そんなデパートヤマネが今回は何をしてきたのか。




「デパートヤマネが全社員を連れて、このビルに乗り込んで来ました!」




 高高は驚きの表情を浮かべる。そんなことをしたら警察沙汰になる。

 それを感じ取ったのか、部下は説明する。




「デパートヤマネは我々と心中する気のようです!」




 突然下の階から爆発音が聞こえだす。




「な、なんだ!?」




 爆発音と同時にビルは大きく揺れる。そして社長室の扉が開かれた。




「しゃっちょうさーん。久しぶりでーす」




 それは髭を生やしたスーツ姿の男。




「貴様は……」




「さて、恨みを晴らしに来ましたよー」




【後書き】


 ラスボス?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る