その27:いざアメリカ。
やってきました!
アメリカへ旅立つ日。
これまで海外旅行は行ったことはありますが、全てアジア圏。
そんなに長く飛行機乗ったことありません。
今回は約9時間のフライト。
しかも義足で初めての飛行機です。
んー……たぶん足むくむ……。
節約のためエコノミーだしねー。
杖を突きながらトランクを運ぶのは結構大変。
空港までの高速バスが近所に止まるのが助かりました。
「行ってくるね!」
と見送り(実質トランク運びのお手伝い)にきてくれた母に挨拶してバスに。
クラブハウスのスタッフさんとはバスの中で待ち合わせ。
見慣れた風景から見慣れない風景へと映っていく窓ごしの風景に、これからの期待と若干の不安感、そして……。
私飛行機苦手なんだよおおおおおおおお!
こわいよおおおおおおお!
そんな気持ちに思いを馳せました。
飛行機のチェックインの手続きを済ませ、出国。
金属探知機のゲートをくぐります。
絶対ひっかかるだろうなー。
ピンポーン(どんな音か忘れた)
ですよねー。そうですよねー。
足が義足であることを説明した上で、一応全身チェック。
問題なしと判断されて無事ゲートを通過できました。
ここでちょっと注意点!
金属探知機が反応した乗客の場合、チェックするのは女性の係員です。
なぜならブラジャーの金具を点検したり、全身に触れるから。
場合によってはちょっと待たされる場合があります。
なので、出国手続きは早目に済ませたほうがいいです。
義足に限らず、骨折などの影響で骨に金具が入ってる人も同様かと思われます。
無事飛行機に乗れました。
これから9時間……。
ぜったい眠れない自身あるー。
そして離陸。
一番苦手な瞬間。あの加速とGが苦手なんです。
車より安全なのは分かってるんですけどね。
機内では途中一旦暗くなって睡眠時間もあったのですが、結局眠れませんでした。
暇だったので座席についてる画面(?)で映画とか観てました。
9時間のフライトを終え、まずはアメリカの西海岸の……えーっとどこだったかな。
多分サンフランシスコ。
ここで乗り継ぎです。
入国審査を終えた頃は足がむっくむく。
痛くて仕方ないので車椅子を借りました。
そして乗り継ぎ便で金属探知機。
ピンポーン(どんな音か忘れた)
はーい、そうですね、分かります。
義足であることを英語で説明できないので足を見せました。
まぁ、やっぱり一応全身検査するんですが。
そんなこんなで無事乗り継ぎ、数時間後ニューヨーク着。
長かった……。
しかし、時差の影響で時計的にはそんなに時間経ってないことになってるのが笑える。
空港には、ニューヨークのクラブハウスのメンバーさん(以下K氏)がお迎えに来てくれていました。
彼の案内でタクシーに乗り、ようやく目的地に。
その20で書いた、お見舞いに来てくださった方(以下J氏)とも久々の再開。
そしてハグとキス。あーアメリカだー。
お泊りはクラブハウス発祥の地。そこにあるゲストハウスです。
付いた時間はニューヨーク時間でも結構遅い時間。
J氏がK氏にお金を渡して、
「ふたりを食事に連れて行ってくれ」
と仰ってくださいました。
K氏から
「ハンバーガーがいい?それともサンドウィッチ?」
と訊ねられ、もういい時間なので肉は無理ってことでサンドウィッチ選択。
お店に連れて行ってもらって、サンドウィッチを注文したらK氏はハンバーガー頼んでました(笑)
ごめんね、ハンバーガーがよかったんだね。
で、でもうちら日本人やし。
夜遅くにハンバーガーはちょっと無理なんだ(笑)
へとへとの体をゲストハウスのベッドに預け、今度こそ無事に睡眠できました。
依頼された講演より2日(実質1日半)早目の到着です。
やっぱせっかく来たから本場のクラブハウス見学したいしねー。
そんな訳で、明日は見学と、ニューヨーク観光!
楽しみ~。
あ!書き忘れていましたが、服用している薬がある場合国によって制限があります。
細かくチェックはされないので大丈夫とは思いますが準備はしておいたほうが安心。
私の場合、ひとつ制限がある薬がありました。
そのため、主治医に相談してそれが必要な薬である、ということを英語の書面で書いていただきました。
結局その書類を使うことはありませんでしたが、念には念を、ということで。
それでは次回はニューヨーク探索編です。
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