第23話 ケルベロス

「ケルベロス?」

「ほっとけば?」

無線がなるピージジ

「美穂ちゃーん。あっさり見捨てないでよ」

「だって埼玉の山奥の洞窟でしょう?観光地ってわけじゃなし」

「あ、いっそケルベロス見たさに観光度上がるかも」

ジジ

「なんでそんなにのんきなの?忙しい?」

「いや暇よ輝が小学上がったからね昼間なんて寝ちゃいそう」

「ただケルベロスでしょう?地獄の番犬よ?」

「行きは良いよい帰りは怖いってね。洞窟はいらなきゃ問題なし」

ピー

「そんなこと言わずに視察してきてよ」

「えー近寄るほうが危険ですよ。洞窟内入らなくていいっていうなら

見てきてもいいですけど私地獄には行きたくないですから」

ジジィ

「OKとりあえず中まで調べろとは言わないから」

「はーい。明日にでも行ってきます」


私は慌しく買い物に出かけた少し大きめの看板と小さ目の看板

それからクッキー缶2つほど油性の筆ペン帰ったら文子さんに

看板に字を書いてもらう『なんびとも洞窟に入ることを禁ず』

『甘いお菓子が大好き』「これでいいんですか?」と文子

「いい。いい。さすが筆使いが違う」

そして次の日出かけたメンバーは萌香、唐次郎、かずみと私

かずみくんは余分なのだが…日曜日だった…暇にまかせて

である。ついて歩くこと1時間目的地につく結構荷物持ってきた

ので大変だった。看板は唐次郎さんがもってくれたが


「どうみてもケルベロスよねぇ」

「だれか洞窟地獄とつなげちゃったのかしら?」

「中見てくる?」

「無駄な争いになるからやめとこう。それより」

私はリュックからクッキー缶を開けてケルベロスに近づいていく

「ほらほらおやつですよー」

しっぽをふりふりたいして普通の犬とかわりないきがする私

頭1匹ずつクッキーをやりながらなでていく

「かずみ交代、餌やって」「私は看板打ちつける」

ケルベロスの横に甘いお菓子が大好きをかなづちで打ち付ける

結構土が固い唐次郎さんが変わってくれた私は看板を支える

「なんでねーちゃんこんなの平気なんだよ蛇こっちみてるし

腕まで食いつきそうな勢いだぜこいつら」

「そんなこといわれたってあんたは猫又にしかみえないし

萌香さんは炎にしか見えないし唐次郎さんは1本刀にしか見えないし

なんで3つ頭の犬だけ怖がらなきゃならないの?」

「そういや美穂ねぇの目は異常だった…」

「こいつらすごい食欲なんだけど缶終っちゃうよ」

「リュックにもう一缶あるよ」

今度は洞窟の左手になんびとも洞窟に入ることを禁ずを打ち込む

今度は背が高いので最初から唐次郎さん頼み

その間ずっと様子をうかがう萌香さん

打ち終わると2缶目もいいくらい食べ終わっているところだった

「へび怖かったよー」「よしよしがんばったね」

萌香さんが「中あるいみ地獄よ」

「え?見てきたの?」と私

「炎子をとばして見て来た白骨の山だったわ時代まではわかんないけど」

「それを隠すためならケルベロスは目立ちすぎよね」

「むしろ見つけさせるためか…」


帰ってからSセンターに連絡

ジジ

「てわけで存在確認とついでに中までみてきちゃいました」

「やっぱりほっといていいんじゃない?」

「白骨が恨みをもってケルベロスを召還したのかねぇ」

ジッジ

「うんなことあってたまるか」

「だよねぇ」「誰だろ」「まぁそんなわけで放置の方向で」

「了解」


だが話はこれで終らなかった。約半月のうちに死者14名

度胸試しか怖いものみたさかしらんがこっちの配慮があだになった

ジジィ

「そんなわけで正式に国から殺傷処分の以来がきちゃったんだな」

「手つけた仕事だしやってくんない?人数分1000万払うとさ」

「気はのらないけどその金額は魅力だわね」

「今度はかずみくん留守番ね体術で勝つ自信ないでしょう?」

「うん親父に任す」

「ということで靴木さん唐次郎さん萌香さん摩子さん私に雄一郎

行きます人数分っていうから余裕持っていきましょう。

あ途中、雪姫拾います」


総出でいく今度はおやつ無しかわいそうだけど死んでもらう

私たちが拒絶しても他に回るだけだから

できるだけ苦しまずに殺してやりたいそれが私の本音だった

だがなかなかどうして甘く見ていた

摩子が召還戻しを試みたが召還者いなかった

信じられないことだがどこからか運ばれてきたことになる

萌香が炎で焼き尽くすだが属性が同じ炎燃え尽きるところか元気に

雪姫が冷却を試みるがなかなかうまくいかない凍りつくかと思う

と炎が燃え上がりもとの姿に戻ってしまう

靴木さんが首を切り裂きに行くが巻きついた蛇に噛まれ

慌てて私が治癒をかける毒性があるのか高度な治癒術を必要とした

雄一郎が「頭蓋骨を撃つ。雪姫頭部冷却、唐次郎頭蓋骨を割れ」

そういって至近距離ギリギリから3連装で玉を打ち込む

雪姫冷却相手は雄一郎の上慌てて抜ける凍傷を私が癒す

唐次郎首を切り落とし何処から持ち出したか

モーニングスターで勝ち割る体を萌香が燃やすと摩子が闇属性に

変えるこれでやっと死んだ摩子が念のために体全部を地獄へ帰還

させて一仕事を終えた。思わず全員でへたり込む1人1000万

それだけの仕事させてもらいましたよ全員攻撃してるもん


洞窟の中は萌香さんが言ったとおり骨の山だった100人は越えるだろう

戦時中に非難したのか戦国時代に打ち捨てられたのか見ただけでは

わからなかった幾重にも重なり合った骨は非難というよりは捨てられた

のだろうなと心の隅に残る光景だった


甘いお菓子が大好きの看板を引き抜きなんびとも洞窟に入ることを禁ず

はそのままにしておいた。ひとの見世物になる光景じゃなかったから


「ふーっ」「雪姫おつかれさまー」

アパートについて「みんなおつかれさまー」

その後洞窟がどうなったかは知らないが政府が関与してるだろうことは

容易に想像がついた1000万口止め料込みだろう

誰かに話したい内容でもないしただ3つ頭のわんころがかわいそう

だったかなーとふっと時々思い出すだけだ




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