第35話 2022/05/26 PM00:00から
B 昨日使ったろう、革の鞄の調子はどうだ?
A 今は特に問題が出ていない。
重量物は入れて無いからな。
B ふむ、今は冷静だな。
A まだ薬が効いているからな。
B だが汗だくやん?
A そりゃ室温を見てみるといい。
B 三十度超えとるやないか。
A クーラーをつけるまで、あと三分といったところだが?
B ん? ということは三十一度待ちなのか?!
A そういうことだ。
不味かったか?
B ぐぬぬ、我慢せんでトットとクーラーを付けろ……。
暑いわい。
A 仕方が無いな。
少し待て、付けるから。
……
B しかし異郷幻想史のスタンダード(レスウィスティーナ)版が出来ていないのにイージー(レスウィスティーナ)版を作るとかどうしたんだ?
A そりゃ、スタンダード版がデータ調整と作成だけになったからだが。
あとイージーというだけあって軽いぞ? 間にあった色々なものをすっ飛ばしたからな。
B ぐぬ、なぜ今なんだ?
A そりゃ打ち合わせで、その話が出たからやないかい。
B そこまで考えられているのか、だがハード(グランシスディア)版のほうが進行してなかったか?
A 確かにゲーム開始直前まで行っていたが、重いからなアレは……。
B ちょおま、駄々被りしとるやないかい。
A 創りたかったから? いや違うな……。
プレイヤーアビリティーを考慮に入れた結果だが?
B そこだけに注ぎ込んだのか? 手持ちの有限なリソースを!
A 仕方なかろう? 簡単にキャラクターが作成できて且つ、自由に振り回せるシステムを構築するのは最重要なんだ。
さらに既存資源の有効活用が出来ていれば、尚イイ!
B ちょ、おま。
何ツうことを。
A どうした?
元々あったスタンダード版を基準に組み直したのが、不味かったか?
B それでほぼ似たものだが、中身が違うモノになってるんかい。
A 元は同じ世界だからな。
B そういうことを言ってるのではない。
ぐぬぬ。 ハード版ほおって置くのは無しだろう?
A そっちは細かい調整だけなのと、当日組むやつが文句言いそうなので置いておいて簡単なやつで誤魔化す腹だが? 不味かったか?
B ぐ、そういうことか。
現行のハード版でキャラ作したら優に三時間は時間がすっ飛ぶということか。
反則級のことをやりおってからに……。
A イージーは振分だからな、サイコロ振るのは出自と固有のところだけだ。
あとは写して書いて、振り分けるだけだから時間はかからんはずだ。
それで構わんだろう?
B 偶にはまともな葛藤をだな……。
A まともな葛藤というが、これも葛藤では無いのか?
B 今サラッと、お買い物も葛藤の一部だと言わなかったか?
A そりゃ、理性との対話が葛藤だからな。
B オノレ、どうしてくれよう。
A 今日はここまでだ。
TS:2022/05/26-PM00:35(35分)
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※この作品は作者の自作自演による葛藤を対話形式にした物語です。
A:感情 B:理性 ですので地の文がありません。ご了承ください。
TS:タイムスタンプの略です。この葛藤が終わった時間を掲載しています。
今回は買物で得たアイテム周りの葛藤と、システム構築の葛藤です。
尚、思考時間は三十五分ほどです。
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